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田代富士男君 時間もないから、
運輸大臣はその
程度だと思いますけれども、いまお手元にお差し上げしましたこれにも「クーラー
料金を成功させよう」、「昨年度福岡に於てこの種の割増
料金の
実施が失敗しております。その
理由は一人一人の乗務員の協力が得られなかったためでありました、私達はこの割増
料金を成功させるために諸兄の良識ある接客態度をお願い致します。このことが今後の運賃改訂の試金石となる重要なる
段階でありますので是非成功させて下さい。」、このようにこれを全部にPRしている。これは運賃決定される以前から出されておるのです。こういう事実をどうするか。福岡においては一人一人の乗務員の協力が得られなかったというのです。私は福岡市においても
調査しました。福岡市議会におきましても
委員会において廃止の決議案を出しているじゃないですか。乗客の拒否にあい、福岡市議会でさえも決議案出しているじゃないですか。一人一人の協力が得られなかったじゃないですか。福岡においてもトラブルは一ぱい起きております。そのような前車の轍を踏むなということがありますけれども、あえてそのようにやるということは、
大阪の
業者をば擁護するという、そのような考え以外に私はないと思うのです。すでに福岡においてはそのような事態がありのままのことを書いております。一人一人の常務員の協力が得られなかったじゃないですか。福岡市議会においても廃止の決議案が
委員会においてされたということもどうして書かないか、こういう事実を知りながら、いまことば少なに、それは
大臣としても
答弁のしようがないと思うんですね。そういうことで私は断じてこれは許すことができないと思う。まして、けしからぬことは、赤字だ赤字だとおっしゃいますけれども、いま政治献金をどれだけやっていますか。私は、政治献金云々というわけじゃありませんけれども、自動車業界が政治献金された一覧表がここにこれだけあります。時間があれば私これ一つ一つ聞いていきたいと思います。銀行協会に匹敵するような政治献金を自動車業界がなさっております。そのような政治献金を云々するわけじゃありませんが、それだけの、あの
程度の余裕金があるならば、労働改善を叫んでいる従業員のために、あるいはサービスを根本とする乗客のためにもつとどうしてやらないか。今回クーラー設備のために費すくらいの金はどこからでも出てきます。クーラーのための原価が、それは会社によって多量に買うところと少なく買うところとは値段が違うかと思います。しかし、クーラーを取りつけるくらいの金は出てきます。そうすれば
一般乗客に対して負担をさすことはないし、労働者に対してもそのような要求を聞いてあげることができる。苦しい経済だ、苦しい赤字経営だと言いながら、何のためにそのような政治献金だけやらなくちゃいけないか。私はその点に
業者との腐れ縁と申しますか、理解しにくいようなそのような赤字経営であったならば、政治献金する必要がないと思うのです。先日の内閣
委員会におきましても多田
委員がちょっと一言聞かれたと思いますが、
大阪の
関係におきましては、
大阪の
タクシー業界の政治団体二十日会に、日本交通から百万円、相互
タクシーから五十万円献金されている。
タクシー業界は赤字を
理由に運輸当局に
申請をしておりますけれども、これは納得できるかというんです。三割六分、四割六分の配当を出しておいて赤字でありますと、これを
大阪の市民にあからさまにこのことを公開してみなさい。それでなおかつ赤字である。それで納得するならば
大阪市民の人も考えるでしょう。それでなおかつクーラーをつければ事故防止のためだと言っても論拠は不完全です。いまの問題から追及しても当然のことじゃないですか。私はこの点に対して納得できないと思います。
時間がありませんから私しゃべってしまいますけれども、もう一つ悪いことは何か。事実あったことですけれども、いま
料金メーターがそのような二割増しの
メーターになった。従来の山間
地域の
メーターは三割増しの
メーターです。その
メーターがあります。そうしますと、まだ取りかえがきいていないところの
メーターがあるんです。お客さんはわかりません。そうすると、どうも運賃
料金が変わったらしい、一覧表を持ってやっている運転手もあります。ところが
メーターを倒している運転手もあります。御承知のとおり、
メーターは横にやれば
基本料金だけの値段です。
メーターを下におろせば割り増し
料金が出てきます。私の親友ですけれども、一ヵ月に十日ぐらいは
東京を往復している友人です。その人は西成在住の人ですが、いつも朝一番の新幹線に乗ります。いままでの運賃は約六百円です。今度運賃
料金変わってから、七月の四日、おとといとか言っていましたが、運賃
料金値上げしてからそれに乗りました。西成区岸松通一丁目から新
大阪までこの人はいつも乗っておるのです。いままでは六百円で乗っておりました。ところが運賃改正されてからこの人が乗りました
料金は八百円です。同じ場所で。そうすれば二割
料金値上げというならば、まあこれは十円、二十円の違いはあります。走る場所が違いますから。二割
料金値上げといったら七百二十円です。しかし、これが八百円ということは、概算しますと六百円の三割です。そうしますと、その人がはっと気がついたのは、下ヘ
メーターのあれを倒された。ああ今度運賃値上げになりましたからと言って。そうすれば三割増しの値段を取られておるのです。三割増しの値段というものは、いま山間
地域は割り増し
料金は三割――今度二割に下げる、そういうことがなされておりますけれども。
大阪で山間地帯を走る車というのはごく一部分です。一割下げるというようなことをいっておりますけれども
関係ないのです。
大阪は。ところが
メーターは三割、山間
地域の割り増し
料金のための
メーターがついているのです。それを倒されて、この人は事実は三割増しの従来どおりの山間
料金の金を取られておる。何も知らない人です。こういう事実も起きているのです。ここで
タクシー会社の名前を言えば皆さん差しつかえあるかわかりません、その
タクシー会社は。私の信頼できる友だちです。乗った時間は七月五日の五時二十五分です。乗っております。こういうようなどさくさに、
メーター基準のどさくさにこういう事実が起きているのです。とすれば、今回山間
料金は三割を二割にこれは変更するとなったらそういう
メーターができ上がります。そうしますと、冷房つきでない車は三割
料金のまま取るのです。しかし、事実においてそれは正規であるならよろしいですけれども、町の中で今回の
メーター改正で割り増し
料金を取るというような、このようなことはこれは一時的かわかりませんが、これはゆゆしいことだと思うのです。こういう事態が起きたということ。これに対しまして
大臣としてどうなんです、こういう混乱を生じているということ。信頼できる私の友だちです。