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帆足分科員 この件につきましてお願いしたいことは、全国平均は東京を出すためにはいいかもしれませんけれども、実施上は、いなかにまいりますと、あき地がたくさんありまして、子供は適当にあき地を利用して遊んでおりますから、やはり重点的に、そのあき地すらないところから優先的におやりください。また
補助金も出していただく、こうしていただきたいと思いますから、特に東京、大阪に注目をしていただきたいと思います。
そこで、ただいまの
程度の御
答弁には不満足でありますけれども、担当者は熱意があってされていることと思いますけれども、非担当者が熱心さが足らないのではないかと思いますから、声を大にして
予算委員会で私どもが要望したこの要望にこたえなければならないということで、ひとつ担当者の方の御奮闘を願います。
それから、地主のあき地を一定期間子供たちのために開放してもらいたいのです。売るまでの期間でけっこうですから、設備なしで入口だけつけて——それで子供が遊んでいると、地主のおやじが出てきて目をむいて追い散らかすという風景をよく見かけますから、あけておいてほしい。そうして別に畑をつくっていないようなところは、畑をつくっておるようなところも、一定期間貸してもらうというようなこともしてもらえば、東京でもまだだいぶあき地があります。それから、買っていただければなお一そうけっこうです。それから学校の校庭を開放しているところと開放してないところ、開放してないところは校長先生が事大主義で、もっとも、どろぼうが入ったり変質者が入ったりするのを防ぐ、このために子供の指導員を一人ふやして開放する、放課後、土曜日、日曜日に開放する、これはいま行なわれておりますけれども、これはもっと系統的に拡大していただきたい。時間がありませんから次に移りまして、東京の外郭環状線の問題はもう
大臣お耳に入っているとおりですが、前
大臣はこれを再
検討するというお約束のまま判こを押しておやめになりました。しかし都市
計画を実行するときに、その場に当たった場所の住民が単に利己的利害で反対するならば、それは残念ながら説得して理解してもらう以外に方法はないと私は思うのです。また条件つきで——諸条件をできるだけ考慮してあげる以外に方法はない。しかし東京都市
計画全体から十分な審議が行なわれていなく、てそして他の地区の議員がこれを
検討してみて、これは納得できないというならば、これは再
検討していただかなければならぬと思います。幸いに新
知事はこの再
検討を約して立候補されました。もちろん松下さんもこれは再
検討するということを公約しております。そういう深刻な事態でございますから、これはいずれ
地元からも陳情に参り、
地元でない者からも参ると思いますから、虚心たんかいに再
検討していただくということをお約束願いたいと思います。
知事もかわりましたし、それから首都圏
整備審議会というものが——これは大部分官庁連絡会議になっておりまして、役所のきまったことに異議を申し立てたら損だということで、選挙前にはみんな反対しますけれども、選挙が済んだらしょぼんとしてしまうのです。というのは、
建設大臣や都
知事のげきりんに触れたらまずい、
補助金がもらえないという非常に深謀遠慮な人類の本能が働きます。私は、首都圏
整備については、もう
一つ首都圏
整備委員会の中に東京都市
計画のための専門家の委員会というものがありまして、ここで利害
関係のない者が
検討するというようにすればいいと思う。近郊の市長さんなんというのは選挙が近づけばそれに追われますし、選挙が済めば安心ムードですから、委員としての資格はない。これは諮問委員会、官庁連絡会議という意味であって、首都圏
整備委員という名には値しないと私は思っております。これは諮問連絡会議。したがってほんとうに首都圏のことを
考えるのは、東京の大都市
計画を
考える人に
考えていただく。現在の
審議会にはそういう明白なる欠点もありますから、再
検討していただきたい。
ついでに一緒にお尋ねします。第二は排気ガスについて、特に自動車の排気ガスについて、新しい装置が最近できたということを漏れ聞きましたが、そういうことはありますか。また、そういう排気ガスのことを心配する
帆足君などはもはや時代おくれである、みずから原子科学の観点に立って外交のことを論ずると言いながら、なんじのごときは時代おくれであるという光栄ある御忠告を官庁の人から受けました。そういうような光栄あるほど自動車排気ガス浄化の設備の発明ができており、特許ができており、これを実施する準備が進んでおるかどうか、これを第二にお尋ねしたいと思います。
それから第三に、排気ガスのみならず公害の規制の法律が幾つあるかということをお伺いしたいと思います。と申しますのは、たとえば川にごみを捨てるということ。どこに参りましても、たとえばアムステルダムに参りましても、小川の水は実に美しいもので、川を大事にしております。川では魚をとることも一応禁じております。橋の上にもたれて、ぼんやりしているときに——かりに失恋して橋にもたれておりましても、下には魚が泳いでおり水がきれいだと心も慰められて川に飛び込むのもちょっと恐いとどまるということになるでしょう。したがいまして、失恋の
あと仕末の責任は、川を粗末にした皆さんにあると申さねばなりません。そういうこともありますから、川にごみを捨てない。お盆のときにいやらしいおこわのめしなどを川原のところに持っていってぽんと捨てている。スイカやマクワウリも捨てている。私はあの風景を見ていやらしくなります。私は以前は千葉の海岸に海水浴に行くのが好きでしたけれども、いまはごみで一ぱいなんです。ある特定の市長さんなんかには警告を発しました。青年団でごみを集めて近所の百姓のところに持っていって肥料にしなさいと言ったこともありますが、海べや川にごみを捨ててはいけないという規制法があるかないか。なければ、至急それもやっていただきたい。私は公害対策の進行
状況は一応は存じております。神州清潔の国が神州不潔の国であることはまことに遺憾でございます。
それから一緒にお尋ねします。住宅の問題で
建設省にお尋ねしたいこと、急ぎのことがあります。
一つは、不燃公社等において、非常な便宜をはかっていただくことは感謝しておりますが、ある家を買いまして、年賦金が五十年というのです。これは私が経験しました。大体家を買うときには四十歳です。五十年だと九十歳のときに完了する。月二万円の月賦金が九十歳のときに光〜するのでは、だれでもしり込みをします。これは、過ぎたるは及ばざるがごとしです。借りた人は、せめて五年、十年で返したいと言っているのです。したがいまして五年以上五十年と、こうしていつでも返せるようにこれを改めるべきではないかと思います。そうすれば、個人のたんすの中に入っている金が早く
建設省関係の
資金に戻るわけですから、住宅
資金も豊富になるわけです。何を好んで借りている人が返したいというのを受け取らないかというと、転売されるのをおそれる。それなら五年間の期間を設けて、五年後に返すということにすればよい。その後の管理をおそれるというなら、その後の管理は協同組合をつくって、そしてそれを公社なり
公団なりが世話をするという一札を、地主と相談してとっておけばいいのです。大体において管理料は少し高いと私は思っております。そのほか五十年ということだけは、あなたのほうの御助言で、せめて五年以上の適当な期間に借りている人の都合も
考えて返す——五十年というのはひどいと思うのです。これはあなたのほうの御助言だけで実現することですから、お答えを願いたい。
それから、住宅
公団でつくるのもけっこうですが、金のある人は自分でつくりたい。自分でつくらせれば、そういう階級の分だけが楽になるわけですから、住宅
資金は思い切って出しても戻る金ですからかまわぬと思います。したがいまして、住宅
資金は残りがあるのか、あるとすればどうして残りがあるのか。足らないとすれば、住宅
資金のほうはもう少したくさん出したほうがいいと思う。これこそ事業公債で出しても、インフレにもならず損にもならないお金の使い方だと思います。
それから最後にもう
一つ、子供の墜落及び階段から落ちるおそれのあるような設計は、あなたのほうで取り締まってもらいたい。
公団の設計の中に、事務所の設計では子供が落ちるくらいの網の目のものがたくさんありまして、デパートなどでも
あとであわててビニールでふさいだりするのですが、私はそれですらむだなことで、最初から子供の落ちないような規制を建築規制の中に入れておけば、こういうことにならぬと思うのです。いわんや家族が一緒に住む
公団の中において、そういう場所があっちこっちにあります。これについて警告いたし、また要望いたしましても、
資金繰りがまだつかないとかということで二、三年延びる。その間に不祥事が起こるということであります。今後高層建築がふえるということでございますから、子供の墜落を防止するための注意というものを事前に規制の中の
一つに入れると、最初からすればそれによって経費は幾らも変わらない。経費上の重みにはなりません。もし入れなかった場合には、急いで追加させること。何度も陳情して時間をとるということのないように。これは厚生省の御意思
一つでできることですから、御注意を促しておきます。
その他いろいろありますけれども、時間が限られておりますから、申し上げましたことは記録にとどめまして、そして簡単なことはいま御
答弁いただいて、複雑なことは書類でいただきたい。日本の議会というのはふしぎなところなんです。こうして約束しても実行しない。実行しなくても、監察委員というのはなくて、心臓の強いやつほど得なんです。汽車は出ていく煙は残る、残る速記がしゃくの種で、私は国会に監察委員会がないのはふしぎだと思うのですが、
野田総裁候補どうお
考えですか。ほんとうにふしぎなんです。
実は先年テレビにつきまして、テレビの最中に広告を入れるのは困るということで、もう三度も約束したのです。極端な例は、オフェリアが発狂してハムレットを慕って恋歌を歌おうというとき、その瞬間は何億ボルトも流れているのですが、その瞬間にインスタントラーメンの広告が入る。これでは不良少年ができないはずがない。今日の大脳生理学はそれを教えている。そのときに、愛知さんでしたか文部
大臣も郵政
大臣も立ち会って、これは必ず忠告して、今後こういうことはやめさせます。こういうことを約束して、約束が破れたら私は愛知さんの応接間に行って、おたくのテレビをこわして軽犯罪を犯してあえて世間の注目を求めるようにするから、これが最後の手段で、私は破壊主義者では断じてありませんけれども、軽犯罪法
程度の破壊主義者にそのときはなるから、その約束までしたのに何
一ついま直っておりません。これが一例でありまして、ここで約束したことは、ただ言いたいだけのことは言わしておけ、そこでその根本の欠陥は、
予算分科会というのは一番大事で、ほんとうは十一月に一度開いて、そしてその後それを参照して
予算ができて、そして二月にもう一ぺん開くというのが私はほんとうだと思うのですよ。昔のように第一読会、第二読会という時代のほうがずっといいと思う。英国ではそれは文書でちゃんと
答弁をやって、
答弁したことは監察委員会でこれを監察して数カ月後には実行に移す、こういうことになっているわけです。わが国会は遺憾ながらみずからを監察する委員会はないわけです。