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佐藤参考人 私先ほど申し上げましたのは非常に抽象的に申し上げましたが、具体的に申し上げますと、組織
委員会で一応つくりましたプランを申し上げて、これで政府並びに地元の各位にお願いしているわけでございます。
それにつきまして申し上げますと、会場中、開会式を行ないます真駒内スピードスケート競技場、閉会式を行ないます真駒内屋内スケート競技場、大倉山のジャンプ競技場、この三つは国立または国で全額負担してやっていただきたい。すなわち、施工主体を国にしていただきたいという希望を持っております。
それから、先ほどちょっと申し上げましたが、月寒の屋内アイスホッケー競技場、美香保の屋内アイスホッケー競技場、手稲山の回転競技場、大回転競技場、この四つは地元でやっていただく計画で進めております。なお、美容保の屋内アイスホッケー競技場を先につくっていただく計画で、これは札幌市で受け持っていただきまして、来年度からぜひつくっていただきたいという希望を持っております。手稲山回転競技場並びに大回転競技場につきましても、大体札幌市でつくっていただくつもりで、これも来年からかかっていただきたいというふうな計画を持っております。
それから、手稲山のボッブスレー競技場並びに手稲山のリュージュ競技場、この二つにつきましては国でつくっていただきたいという希望でございまして、恵庭岳の滑降競技場は、先ほどお話ございましたが、これは最初はわれわれといたしましては国でつくっていただきたいと思っておりましたが、御承知だと思いますが、自然公園審議会で、あそこの施設をあとで撤去してもらいたいという非常に強い希望がございます。国立公園になっておりますし、あとで景観を害することのないようにしてほしいという希望もございますので、オリンピックが済みましてから、その滑降競技場のためにつくります施設を取りはずすという約束で了解を得まして、これはそういう関係で仮設ということになりまして、組織
委員会で受け持つつもりでおります。
真駒内の距離競技場につきましては、これは御承知のとおり、距離競技はただ野っ原を走るだけでありまして、ほとんど仮設で木を切るだけというような関係でありますので、組織
委員会でこれを受け持つつもりでおります。
真駒内におきますバイアスロン、近代二種競技の競技場につきましては、これは東京オリンピックのときもそうでございましたが、射撃とスキーの二つの複合競技でございますけれども、東京オリンピックのときも近代五種がございまして、そのあと自衛隊でその射撃場を使うようにする関係上、自衛隊でその射撃場をつくっていただいた経緯もございますから、このたびもそばに、真駒内に部隊がございますので、その射撃練習場にするために、国でこれをつくっていただくというのがいいのじゃないかと思っておりますが、まだこの射撃場の場所につきまして地元と少し折り合わないところがございますので、目下折衝中でございます。
それからリュージュ競技につきましては、競技の規定によりまして本競技場と予備競技場と二つをつくらなければならないことになっておりますので、札幌市内の藤野にリュージュ予備競技場をつくることになっておりますが、これは地元の札幌市でつくっていただくことになっておりまして、本年度すでに
国庫補助の予算が一部ついておりまして、これで本年度できる限りのことをやりまして、選手強化に役立たせたいと思っておる次第でございます。
また、真駒内のスケート競技場、これは大会の競技場でございますが、これは組織
委員会で仮設でつくる方針であります。
それから、苫小牧のスピードスケート練習場でありますが、これは本年度文部省のお骨折りによりまして、
国庫補助の予算がつきまして目下施行中でございまして、本年の十一月ごろにはでき上がりまして、本年度から選手強化に役立たせることができます。
以上申し上げましたのが大体の建設の分担のわれわれの案でございまして、この案によりまして
整備につきまして現在協議会等におきましてこれを御検討願って、どこでつくるかということの結論を出していただくことになっておる、そういう状態でございます。先ほど申し上げましたように、私のほうといたしましては、本施設費につきましては国あるいは地方自治体でつくっていただく、仮設の費用につきましてはわれわれのほうでつくるということになっておりまして、先ほど申し上げました九十五億が大体の総額でございますが、私どものほうの案といたしましては、組織
委員会といたしましては札幌市あるいは札幌道庁の地方財政の関係もございまして、費用の負担がなかなかむずかしいことも考えましていろいろ組織
委員会で相談いたしまして、補助も高額の補助あるいは四分の三補助くらいにしていただきたいという希望を持っております。それによりまして計算いたしました大体の分担額は、国が六十八億、組織
委員会が十五億、地元が六億七千というふうな額になります。それで合わせまして九十一億。九十五億と申し上げましたのは、本年度予算にありますものあるいは仮設のものが入っておりますので九十五億でございますが、ただいま申し上げました六十八億、十五億、六億七千万円、合わせまして九十一億が本施設費と思っていただければけっこうだと思います。