○岡田(覚)
政府委員 それではえさの
関係について申し上げますと、実はえさとしまして食管で輸入をしておりまするものは、輸入ふすまあるいは小麦を輸入しまして、それからふすまにして売却する、あるいは大麦、小麦を輸入しまして、それをそのまま売却するというふうな形をとっておるわけでございますけれ
ども、従来から食糧の小麦とやや趣きを異にいたしまして、日本の畜産の現在置かれている事情のもとにおきましてできるだけ
物価を安定したい、畜産物の
価格の安定をはかりたい、そういうふうな趣旨から、原料のえさにつきましては、
政府食管が赤字を負担いたしまして安く売っておるわけでございます。そういうふうな
関係でございますが、最近国際的に小麦等の
価格の高騰が顕著になってまいっておるわけでございます。したがいまして、すべて赤字を食管が幾らでも負担するというふうな形をとるということは、なかなかむずかしい点が
一つございます。それからもう
一つは、小麦と違いまして、一方で飼料というものは相当自由化されておる。自由化されておりまして、そのもとにおきまして国内の飼料の
価格というものが成り立っておるわけであります。
政府で操作いたしております飼料というものはその一部でございます。したがいまして、市場で
流通しております飼料の
価格と
政府の操作しております
価格とがはなはだしく相違を来たしましてアンバランスになるということになりますと、
流通上問題が
一つは出てまいる。と同時に、安い飼料に対しまする需要が殺到するということになってまいるわけであります。そういたしまして一方では、国際的に需給の
関係から供給には限度があるということものるわけでございます。そういうふうな点を考慮いたしまして、原料の
価格が国際的に上がってまいっておるわけでございます。したがいまして、ある
程度それに従って
値上げせざるを得ない。ただし、
値上げをするにつきましては、先ほど申し上げましたように、現在置かれております畜産経営というふうなものを十分考慮いたしまして、
値上げの幅も最小限度にとどめるということにいたしまして、大体四%
程度の
値上げにとどめておるわけでございます。