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矢倉政府委員 実は昭和四十年の
改正、これが三カ年計画で行なわれ、それを昨年さらに繰り上げて二年計画にいたしました。また、今回提案いたしております
恩給改善につきましては、御
指摘のとおり、二百九十万という大量の証書を作成しなければならない。したがって、
恩給局の責めに任じております私といたしましては、これの
処理にどういうふうな
考え方をとればいいか、先生御
指摘になるまでもなく、私自身も
一つの大きな悩みでございます。しかし、
恩給受給者の立場を考えていきますと、できるだけ早い時期に
改定結果が
恩給権を持っている
人たちに手渡されるということが必要でございます。一方で非常な仕事の量が多いということと、片方で受給者の早期の受領ということを考えてまいらなければなりません。したがって、私
たちは、これに対する
措置をどのようにするかという点につきましては、現在はこの法律がまだ国会提案中でございますけれども、しかし、先ほど申しましたようなことを考えてまいりますと、早期に準備を進めていくことが、受給者の立場に立った場合に必要でございます。そこで、これらの対策のとり方として、現在は
恩給局に約七百二十名ばかりの職員がおるわけでございます。この職員だけでこの
処理ができるかという点については、実は
予算的にも非常勤職員の
予算化がなされておりまして、この非常勤の補充的な役割りと合わせてこれらの仕事の
処理に当たらなければならない。もしも
恩給増額が恒常的に進んでいきます場合と、現在のようにその
年度年度で
増額改定が考えられてまいります場合との対策は、おのずから違ってくると思うのであります。現在までの大勢は、少なくとも先生御承知のように、たとえば昭和四十年に
改正が行なわれて、二年計画、あるいは本年はさらに
増額というかっこうで、年次的に続いているようなかっこうに現在はなりつつありますので、この
意味において、実は仕事の
処理には
それなりに局としての苦労があるわけでございます。こういう点で、将来のことはともかく、当面どういうふうにしていくかということを考えますときに、やはり七百二十名ばかりの定員の職員と、それから非常勤職員の力とを合わせまして、この
処理に当たらなければならぬ。そういうことについて、ただいま御
指摘で、貯金局のほうに、誤りが多いということでございましたが、実は私
たちのほうは貯金局と絶えず打ち合わせをいたしております。また、ときに貯金局の幹部職員の
人たちと
恩給局の幹部職員
たちとの定例の打ち合わせ会等も持ちまして、そういう問題のあります点についての吸上げをいたして、そうしてそれに対する諸対策を講じていく、こういうことで進めいているわけでございますが、その場合にも、いま申しました非常勤職員の使用という点については、もしもそのことによって誤りがあっては困るということで、
改定については
改定をするときの
基準書なるものをつくりまして、そうしてそれによりつつ
計算をしてまいる。そうして必ずその
計算結果については、十分
恩給計算についての経験を積んだ職員の
あとでの監督ということを行なっておりますので、いまの御
指摘の点、確かに誤りもあったのではなかろうかという点、その点はおわびを申し上げなければなりませんが、しかし、
現状において可能な限りの仕事の完遂を実はしてまいりたい、かように考えておるわけでございます。