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森本委員 わかりました。大体
実験の結果、要するに、
エリアの
関係あるいは
電波の
特性というものもあったり、それからある
程度これを建設するについてはどの
程度の金が要る、いままでUの場合については相当の金額がかかるということでかなりしり込みをしておったという面があったわけでありますけれども、ここで
一つの
めどというものが一応ついたということになってきたわけでありますが、この
程度であるとするならば、ただまあVの一キロとUの十キロ三十キロというものと
エリアがあまり変わらぬ。
現実問題としてはこの
徳島を見た場合Vの一キロと三十キロとそれほど変わらぬという形になるわけでありますが、しかしこれが
平たん地になった場合にどの
程度になるかということになると変わってくるわけでありますが、それからたとえば
中継所の設置についても、
関東地区の
平たん地域においていままでやろうとするならば、これは
東京からそのままということになっておったわけでありますけれども、この
データを見た場合に、かりにUで
許可をするということになれば、どこかに
中継所を置かなければやはりこれは届かないという形に
平たん地においてもなると思います。そういう点から
考えてみますると、Uについては
実用——しかしながら、混信その他の
関係から見ると、この波はいまのVよりもよろしいということになって、いいところと悪いところとあるわけでありますが、とにかく
一つの
データが出たということについては、これは一応
実験は成功であるというふうに
考えてしかるべきであろうと思います。ただしかし、今回のUの問題について、これを従来のVと同じように
考えて
許可するということについては、やはりUの
特性を
考えていかなければ
一つの失敗を演ずることもあり得るというふうに
考えるわけでありますが、そういう点について十分に
大臣のほうにも、利口な
電波管理局長でありまするから、よく話をしてあるというふうに思いますが、ここから先は
事務当局ではありません。
大臣にもう一回お聞きをいたしますが、いま私が言いましたように、一応
教育テレビジョン、
NHKの
徳島の
実験の結果が、大体アウトラインがわかった。これが
技術審議会に
答申案として出されてくる。その
内容も一応わかっておるということになってくるとするならば、ここに新しくUというものの
開発が行なわれていかなければならぬというふうになるわけであります。
そこで、あまり
大臣に
質問をしておりますと、
大臣はとんちんかんになってもいけませんので、私がひとつ
大臣にかわりましてその
内容を言うてみたいと思いますので、もしそれが間違っておったら間違っておる、あるいはその
方向が大体そうなるであろうということであるとするならば、まあそうなるであろうというふうに、適当にじょうずにひとつ
お答えをお願いしたいと思うわけであります。
要するに、ここまできますと、ある
程度ここでUの全国的な
チャンネルプランというものをつくらなければならぬということは、これは事実であろうと思います。しかし、全国の
チャンネルプランをつくるということは、言うはやすいけれども、これを行なうことはなかなかむずかしい、こうなってくると思います。しかしながら、いま問題になっておりますところの、前からいわれておりまする
九州、
近畿あるいは
名古屋、こういうようなところの
緊急性というものについては、これは
解決をつけなければならぬ、こういうふうに
大臣もしばしばこれは言われておるわけでありますので、おそらくそれを早急に
解決をつけなければならぬということについては、私は
大臣がお
考えであろうと思います。
そこで、問題になりまするのは、そういう
緊急地区についてのみこの
チャンネルを与えて、それを
免許するという形をとるということでなくして、そうやりますと、これは
一つのある
程度の邪道になると思います。少なくとも
緊急地区についてもUの
免許をおろそうとするならば、全国的に一体現在のVの
テレビと、さらに今後起こるところのUの
テレビというものを、どういうふうに
日本の
電波界と
放送界を持っていくかという
一つの基本的な
政策をもって、そうしてその基本的な
政策の上に立って、
緊急地区であるから緊急にこれを
許可をするというふうな形であるとするならば、私は、これはある
程度うなづけると思います。ところが、全国的な基本的な
政策、あるいはそういうものを言っておったんではわあわあいうてもめてうるさいから、とにかく
緊急地区だけをやるということは、これはやりやすい。やりやすいけれども、
電波政策上としては大きな間違いである。そこで、全国的な今後のUの
開発を
いかようにしていくかという
一つの基本的な
政策を立てて、そうしてその上に立って
緊急地区をやるということになるとするならば、一応話は筋道が通る、そういう
考え方に立っておるのかどうか、これはひとつ
大臣に聞いておきたい、こう思うわけです。