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森本委員 これは、たしかもう七、八年くらい前の
国会だと思いますが、これから先いろいろ
検討した結果、そういうことであるとするならば、私は、やはり
国会でものを言わぬと、そのままほうったらかしておくということじゃないかと思う。たまたまこの
保険の
法律が今回かかって、私がちょっと復習的に前の
国会から見てみたところが、いわゆるこの
附帯決議があったということで、そこでこういう
質問をすると、またひとつそれでは真剣に
検討してみよう、こういうことになっているわけですが、こんなことを言われなくても、やはり
政府当局としてはやるべきであるというふうに考えるし、それからいま言ったような
保険局長の
考え方であるとすれば、その八年くらい前の第三十一
国会においてこういう
附帯決議をつけるときに、そんな
附帯決議をつけても、こういうことで私のほうはなかなかむずかしいと思いますということを言えばいい。これは与野党が満場一致でつけた
附帯決議であります。そのときには
政府側としては、
理事会においてそういう
附帯決議はまことにけっこうです、こういうことから
国会はその
附帯決議をつけた。つけたところが、六、七年もその
附帯決議はほうったらかしてあるじゃないか。何でほったらかしておったかといえば、いま言ったように
保険局長はいろいろな
理由をつけてそれをやっても
うまみがない、
うまみがないとすれば、そのときの
保険局長は、やっても
うまみがありませんから、そういう
附帯決議をうけてもだめですよ、こう言えばいいのです。ところが、そのときには
おべんちゃらかお追従か知りませんけれども、まことにけっこうです、議員はばかだと思っておるかもしれないけれども、とにかく
政府もけっこうだというから、われわれが見ても
母子保険、
父子保険というものはけっこうだと思うから、この
附帯決議をつけた。これは職務怠慢なのか、あるいはそういうふうに
おべんちゃらを言ってつけさしたのか、はっきり言ってどっちかになるわけです。少なくともそのときには、
省側の
事務当局としてはまことにけっこうだ、こういうことになっておる。だから、これはやはりそういうふうに
附帯決議をつけられても、私のほうはなかなか困難ですということをいまになって
保険局長が言っているわけで、まことに私は
政府側の
考え方としては心外でならぬ。もっとも、その
時分局長は
郵政局長か何か、どこかでやっておったと思うが、それは知らぬけれども、その当時の
保険局長としてはかなり
責任があるし、
大臣としても
責任がある。だから、やはり今回のこの
法律が通過するに際しては、もう一回この
父子世帯、それから
母子世帯の
経済生活の安定をはかるために、この
母子保険もしくは
父子保険というものの
実施について
簡易生命保険として十分に考えてみたい。そうしてある程度この
母子家庭、
父子家庭というものが
簡易生命保険によって
恩典に浴する、こういうことをひとつ真剣に
簡易生命保険当局として考えてもらいたい、こう思うわけですが、これはひとつ
大臣から
答弁を願っておきたい、こう思うわけです。