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細谷委員 これは、参議院でも
指摘されたように、まことにひどいことです。生活保護以下に、税を取って生活扶助の水準も保障しないなんてばかげたことはないですよ。これはやはり
所得税並みになんということは私は言っているのじゃないのです。これは大幅に課税最低限を引き上げてやるべきです。しかし先ほど
資料を要求いたしましたから、この
資料が出てきた上でまた
検討させていただきたいと思うのです。
松島局長、昨日朝刊で読まれたという話ですけれ
ども、記事が不正確だなんと言っておりますけれ
ども、かなり正確な記事が出ておりましたよ。きょう私はその記事を持ってきておりませんけれ
ども、かなり正確な記事ですよ。あなたのところでやらなければ、あなたは知らぬと言うなら、それは
市町村税課長か
府県税課長がやったのでしょう。ですから、そんな不正確じゃないですよ。私
どもが読んでも、しろうとが読んでも、大体、なるほど
自治省こういうことを考えるだろう、こういうぐらいの、かなり構想としては具体的なものが出ているのです。
大蔵省がおるから遠慮しておるのではないかと思うのです。あまり無責任に、何でも新聞記事とか、どこかで言ったことだとか、みんなこういう席上でひた隠しに隠しておくことはよろしくないと思う。考えがあるのなら——何べんもいろいろな考えを私は尋ねているのだけれ
ども、もう
一つこれから尋ねることも、おそらくそれは存じません、こう言うだろうと思うのです。たいへん残念です。
それでは、盛んにいま応益主義ということをおっしゃるが、今度税法にいろいろ出ておりますけれ
ども、
均等割りを変えるのですね。たいへんけっこうな話のようでありますけれ
ども、一千万円、これは税調の
答申、隠れみのですわな。資本金、出資金一千万円を境目にして、ほんの鼻くそ
程度の手を加えた。いま資本金一千万円なんていえば中小企業ですよ。これでは、あなた方が言う
住民税の応益性ということからいくと、やっぱり応益性に沿うておらぬと、こう申さなければならぬですね。端的に申し上げますと、一万人の従業員をかかえた工場、法人が所得がなければ
均等割りだけですよ。一万人の従業員をかかえている大工場が千八百円の
均等割り。これがいままでの
実績。千八百円くらいの
住民税ならだれでも納めていますよ。そこで、応益性応益性とおっしゃるけれ
ども、あなた方のやっている応益性というのはきわめて階級的ですよ。資本家階級と言うと少しおかしいけれ
ども、あんまりとげとげしくなるけれ
ども、応益性といっても一貫性がないですよ。そこでお尋ねしたいのでありますが、
法人事業税年間約四千億円の収入がある。
府県税の大宗でありますけれ
ども、これについて手を加えるべきだ。もっと応益性を貫くべきだ。たとえばいま言ったように一万人の従業員をかかえている会社が、利益がなければ法人税の
均等割り千八百円を納めていればいい、こういうことではいかぬので、もっと応益性を貫くべきだということで、この
法人事業税について手を触れようというお考えがあるやにぼくはお伺いしているのでありますが、ありますか。