○只松
委員 これはいなかにおいでになりましても、ちょっとしたところは坪二万、三万としておりますように、こんなところが、何だ坪二万かというようなふうで、土地を買うということになりますと、そのくらいはしております。土地問題というのは、単に大都市だけではなくて、なかなか容易ではないわけなのです。さっきから言うように、売買の場合は明らかになります。賃貸の場合、それから引き続いての場合は、私が多少方々聞きましても、ほとんど課税対象にならぬ。私は浦和に住んでおるわけですけれ
ども、あの周辺のことを聞きましても、それが収益にみなされたということは、寡聞にしてまだ聞かないわけです。権利金として取ったのを皆さんが捕捉されて、地主にどの
程度課税されたか、もしあったら、ひとつお示しをいただきたいと思います。特にひどいのは、家の建て増しをするのに、子供の勉強部屋
一つ建てたって、一ぺん借りておる上に、全部権利金を取るのですよ。近ごろ借りて、坪七万円のときに七割とするならば、七、七、四十九、約五万円の権利金を払った、それで、たとえば、また、バラックみたいな子供の勉強部屋を建てても、金を持っていかなければ判こを押さないわけですからね。
だから、こういう問題を出しますと、皆さん方に知恵をつける結果になって、
国民から税金を取る、こういう形になりますから、私はほかにもいろいろこういう問題点を持っておりますけれ
ども、今日まで、積極的に取るなという話は常にいたしまして、泉さんからおこられるのですけれ
ども、取れというような話は私はあまりしない。ただ、この前家庭内職に対しては五万円から、しかしホステスにはほとんど課税しておらないという
実態はあまりにもひどいじゃないかという
お話をしたのですが、私はいろいろ見てまいりまして、きょう、資産再評価の問題をめぐって、ほんとうは生命
保険会社の問題や何か、そういう問題からずっと入っていこうと思ったけれ
ども、生命
保険会社があれだけどんどん広大な土地を郊外に買い、あるいはりっぱな店や何か
——ああいうものが必要であるかどうか私にはわからないのですが、金があり余っているからすばらしいものを建てる。しかし、一向に十年前、二十年前、三十年前の
保険料をスライドしない、こうやって
保険会社だけ栄耀栄華をきわめる。こういうことは、私は許されるべきじゃないと思う。そういう問題から入って、この問題を最後に聞こうと思ったけれ
ども、ほかの
委員会にお出になるということですから、関連がないようですけれ
ども、評価の問題と関連しますから聞いておるわけです。いつか私はこの問題を聞こうと思っておったのですが、この額は、私が言うように、試算はしておりませんけれ
ども膨大なものになると思う。
皆さん方のほうで、この問題について徹底的に調査研究をされ、これからどういうふうに対処していくか。実際上これを取るのはなかなかむずかしいと思う。この家が二十年目、三十年目になって、そのときに権利金を幾ら取られたかというのを捕捉するのはなかなか容易じゃないと思いますけれ
ども、しかしこれは、いま皆さん方は、少々の交際費を否認されたりあるいはリベートの否認をされておる、こういう商業を営むあるいは経済行為を営むために、ある
意味ではやむにやまれない形でやっているのを、皆さん方非常に強い形で否認なさっておりますけれ
ども、こういう弱い者いじめをされるということ
——地主さんは、どんどん土地の値が上がって、いい目にあっている。それが全然隠されておる。私は、この問題は時間があればもっとやりたいのです。家屋の権利金にいたしましても、結局、五十万円なら五十万円の権利金を取っても、一時的な金にしますと税金がかかってくる。だから、毎年十万円ずつの権利金を取って、五年で還付した形にして契約書だけは結ぶわけです。そうやって、いいところの商店街に商店を持ち、家を持っている人や何かは脱法行為をやっている。そういうことをあまり皆さん方に教えると、
国民をいじめる形になりますから、私はそういうことは言わない。しかし、この地主の問題はあまりにもひど過ぎるのですよ。ぼくのところにもちょいちょい来ます。多少事情がよくなって安定したから家を建てたいが、地主さんから十万円持ってこい、二十万円持ってこい、三十万円持ってこいと言われた、どうしようか。家の建築費だけやっと銀行から借りたり何かして、間に合って建てようとしたところが、地主さんから、持ってこい、持ってこなければ建てさせない、こう言われる。ぼくは、そんな金は一万円か二万円でいい、文句があったらぼくのところに来い、こう言っております。ぼくの名前を出すと、半分か三分の一になるようでございますけれ
ども、あなたたち、その税金を納めているか聞いてみなさいといって、言わせたら、納めておりません、こういうことで、二、三軒そういうことでぴたりと来なくなりましたが、これはたいへんな額です。だから、交際費や何かは否認をされておるが、そういう面に皆さん方があまり力か入れないで、こうやって持っておる、しかも、不労の所得に対して課税をさぼっておる。ぼくらからいえば、さぼっておると言ってもいいのです。これは厳密な
意味の資産再評価にはなりませんけれ
ども、土地の値上がりその他によって、更改していく場合に再評価の問題と関連するものですから言ったわけだが、きょうは時間もないようですからこれ以上論議しません。あとは税小その他でまた取り組んでいきたいと思うのですけれ
ども、お
考えをいただきたい。ただ、方針だけここでお聞かせいただきたい。