○
広沢(直)
委員 そこで、そういった関係から
考えてまいりますと、当然今後の問題として
考えられることは、やはり売り上げを相当伸ばしていかなければならない。売り上げが伸びていくならば、もちろんその
利益というものは多少増加していくわけでありますから、いま言ったように、原材料が多少伸びようと、あるいはまた、消費税というのは率がきまっておりますから、率の改正がない限りは大きく変わるわけがありませんが、そういうような
経費的なものはどうしても増大していかなければならないようになってきます。そこで、この売り上げが、いま言ったように、消費量というものは大体限界線にきて、そして漸増的な状態になってきている。それに加えて、いま言ったような医学的な問題に大きな疑問を持たれるようなこういった
製品の問題について、売り上げそのもの自体を急激に伸ばすということは、先ほどお答えにあったように、
考えられなくなってくる。となりますと、当然この
専売納付金というものもだんだん少なくなるんじゃないか、これは
常識的に
考えてそういうことがいわれてくるわけであります。
ところが、先ほどお答えがありましたように、やはり財政的に依存度が非常に大きいという立場で
考えてまいりますならば、先ほど論議になっておりましたが、当然ある時期において
値上げをしなければならないんじゃないか、こういった問題に立ち至ってくるわけであります。それが、本年は
値上げは見送りになっておりますけれ
ども、来年あたりどうかという、そういう問題の焦点で先ほど論議が繰り返されておったわけです。それでもってあいまいなことになっておるわけですが、こういった現象から見てまいりますと、特に加えて、いま言った原材料、葉
たばこというものの原価、これはどんどん上がってこなければいけないと思うわけです。これを押えてしまうわけにいきませんし、となりましたならば、この表から見ますと、今年度の作付面積というものは四十一年とそう変わりないくらいのことになっておりますし、今後これを押えていくかあるいはまた減少さしていくかということにまで
考えが出てくるのではないかと思われるわけです。それが特に
問題点になってまいりますが、それができないとするならば、当然これは
製品値上げということにやってこなければ、もう
経費の増大は
考えられぬということになる。
ですから、その点は、
専売納付金を減少さしていくというたてまえで
考えていくならば
——この
専売納付金のいわゆる
利益率というもの自体は、これはほかの
製品に比べて相当高いわけですね。ですから、これは他の
製品と同じというわけにいかないでしょうけれ
ども、その率が五五・九%くらいある、これもだんだん低くなってきているわけですけれ
ども、これは将来においても減ってくるのが当然ですが、どの点までその点を
考えているのか。企業的に
考えたら
利益率というものが一番問題になってくるわけであります。ところが、これは
専売としてやっているわけでありますので、
公社的な存在でやっていますので、一がいに
利益ばかりを
考えてやっているわけではない。しかしながら、この率というものも、ある
程度どの辺まで
考えているのかということを
——まあそれが三〇%とかあるいは二〇%とかいう率までを
考えているならば、当然
値上げの問題は昨今問題にしなくてもいけるんじゃないか。しかし、これはどうしても財政的な依存があるので、大体
専売納付金というものはこの
程度のもの、これでいえば二千億近くですね。この前後でありますが、そういった点に関して、依存度というもの、ある
程度の財政依存ということを
考えているならば、当然この
利益率というものは大きくなっていなければならない。そのままを継承していくならば、
値上げという問題が、いまは、来年度はわからないと言っても、先ほど
総裁かだれか答えておりましたが、普通商業的に
考えていくならば、この時期において
値上げを
考えるのはあたりまえの話であるけれ
ども、いろいろな事情があって来年度は
考えられない
——まあ、
考えられないというのか、まだそのことはわからないというあいまいな答弁であったわけでありますけれ
ども、いま申し上げました率というものをどれくらい
考えていらっしゃるのか、それをお答えいただきたい。