○只松
委員 いまあまり延納の必要はないというような
趣旨のお話があったわけですが、これは、初めてできたのに、今後国税当局に善
処分を要望したりいろいろなことをする、その場合に、滞納したり何かしたりして納税成績がよくないと、そんなことではだめだというので、私たちも、事あるごとに積極的に納めるように、あるいは滞納している人があれば、業界の人がお互いに切磋琢磨して納めさせるように、こういうことをやっておるようですね。そこで私は、そんなに悪くないはずだ、こう言っておるわけですが、お互いに業界同士でも、悪いところが一カ月か滞納すると、あそこは悪いじゃないかということで、知った人を通じて督励して納税させるとか、そういうことで非常に納税成績があがっておるようです。そういう結果、東京あたりではこういういい結果——全国的にそうですが、いい結果が出ている。何ぶんにも中小
企業者でありますから、納税するのにも手間がかかるし、いろいろなことから始まって、それから個人担保といいましても、やっと自己資金でスタンドをつくった、こういうことで、いわゆる酒造メーカーあるいはガソリンや何かのメーカー、こういうメーカーと違って、大きな金を動かしたり、あるいは銀行にそんなに強い信用力があるというものではないわけですね。にかかわらずこれだけの成績をあげてきている。しかも、本年から多少税率が上がるわけですから税額が全国で百億円をこすという状態になってくる。そうするならば、たとえば酒造
組合に対していま二千万円からのものが奨励金みたいな形で出ておりますね。こういう形にするか何かは別にしたところで、とにかくこういう納税
組合に対しては若干の奨励金が出る、こういう形のものがあるわけですが、中間業者がこれだけ苦心して、国税当局、国政に協力しておるならば、何らかの優遇
措置というものはやっぱり講じてもいいのではないか、こういうことを思うわけですね。そういう点について、私はここで法案として酒造
組合のような形でせよということまでは申しません。しかし、ガス税法案ができるときは、
委員会でも
附帯決議にいたしましたか、そういう意見を若干出したわけですけれども、まあ考慮する、こういうことに——これは議事録を調べてみなければ、
附帯決議になったかどうか私はちょっと覚えませんが、そういうことをひとつお考えになっていただきたい。というのは、これもそのときちょっと申しましたけれども、たとえば、タクシーは全部納めておるけれども、トラックなり何なり、こういうことを順次——これは出ておりますように、一酸化炭素の量が少ないとか、あるいはほかのいろいろな面で乗用車とかタクシー以外にも普及してきておる。こういうものは、スタンドを使わないで、家庭ボンベ等で入れる向きその他も出てきておりますね。こういうような面等、いろいろなことを考慮して、やはり納めるべき税金は納める、そのかわり、納めたものに対しては、青色申告に対していろいろ優遇
措置を講じておるように——白色に対してはそれほどでないけれども、青色は優遇
措置を講ずる。来年度からは完全
給与制を実施する、白色にはそういうことをしない。こういうふうでありますように、国政に協力する、こういう納税団体に対しては、しかも、スタンドという中間業者のこういうものに対しては、やはり優遇
措置を講ずべきではないだろうか、こういうことをそのときも思って、その後一年間の
状況というものを見てまいりましても、皆さん方の前に行けば——国税当局に何か二、三日前も呼び出されたそうですが、内容がわからないということで行かなかったようでございますが、国税当局等に参りますと、やはり業者ですからそう強いことが言えない。ぼくらのところに来れば、そういういろいろな悩みやなんかをいろいろおっしゃるわけですから、ひとつ、そういう点も十分に御配慮をいただいて、円滑な納税行政を行なうように努力されたらどうだろうか、こういうことを思っておるわけです。こまかい問題、スタンド協会の資金運用その他等、ここで論議をすべき問題ではありませんから私は論議いたしませんけれども、そういう点の御配慮があれば、そういうふうにも私たちは善処をさしたいと思います。ひとつ、重ねて長官のそういう点に対する善処方をお願い申し上げたいと思います。
特に、これも技術的な面になりますが、手形で不渡りになれば、それはすぐ業者が責任を負うわけですから、それもほとんど問題は生じてこないと思うのですが、手形で銀行保証にかわって一カ月くらいのものを認める、こういうことができるかどうか。その点も、きょう即答ができなければ、あとで検討してお答えいただいてけっこうでございます。