○丹羽(久)
委員 関連で
質問せられた方がまだ聞きたいようでありますが、私も正式にお願いをいたしておきましたので、ちょっとだけお尋ねして、時間的に六時までに切り上げたいと思いますから、簡明率直にひとつお答えを願いたいと思います。お願いをします。
臨時行政
調査会が公団は整理統合せよということを強く主張いたしたことは、
大臣御存じのとおりだろうと思います。それにもかかわらず今度の
石油開発公団という法案をでかすということについても、この公団を設置するには、総理が言っておられたように、整理統合の答申はあっても絶対に必要なものはでかすんだ、そして不要なものに対しては、答申を重んじて、これは整理統合していくんだ、こういうことでありますから、この
石油開発公団というものの必要性というものは、
大臣も総理も十分に御
検討の上において、このような組織立った公団ができたものだと思って、私はこの提案せられた案件について読んで見ましたら、最も必要だと思うのです。あえてこれに
反対する者でもございませんし、賛成する者の一人でありますが、聞くべきことは聞き、ただすべきことはたださなければならぬというのが私の使命であり、
国民から送り出された議員としての責任だと私は思っております。だから一時的な
答弁というよりも、ほんとうに国家を思い、そして
日本の最も大切な
石油問題に対して取り組んでいただく公団というものの将来のあり方という点について、あるいはこれからの運営について、私は五、六点尋ねたいと思いますから、そのつもりでひとつお答えをいただきたいと思います。
五月の十七日だと思いますけれども、私は
局長さんに御
答弁いただいた。それは、どういうことを私が
質問して御
答弁をいただいたかと申しますと、
日本で生産せられるところの油はどれだけなんだ、海外からどれだけ入ってくる、そしてそれに対してもしもの
事態が起きたときには、
日本は一体油の持ち量はどれだけあるんだというような
質問をしたことは、記憶に残っておるだろうと私は思います。そのときに驚いたことは、これだけ
日本が発展をし、そしてその重要な役割りをするところの油を、海外から八十数%あるいは九〇%近くも入れておるんだ、そしてほんとうにわずかのものしか
日本により生産できないという話である。そのときに、私はこういうことばを申し上げたはずです。不幸にして、いまの戦争が大きくなるようなことになったら、油がとまるというおそれがある、そういうような
事態に対しては、どういうお考えを持たれるか、こう言ったら、それに対しての答えは、世界の国の例をとってみると、大体三カ月ぐらいの保有量であります、
日本は二十日間ないし二十五日間だ、こういうようなお話でした。私はそのときにずいぶん声を荒くして、
日本は島国であるから、よその国と違って大陸続きでないんだ、中立国家といえども、封鎖せられた場合のことを考えてみれば、そんなことではたいへんなことであるから、ひとつぜひ当局としては考え、国として考え、そしてその貯蔵量をもっと多く持つことを民間と
政府とが相協力してやっていただくことが必要でないかということを要請したのです。それに対しては、そのとおりであるという御
答弁でありましたけれども、私があのときに、中近東において大きな問題が起きたら、アラビア
石油やなんか入らないようになる
事態が起きたらと言ったら、私は先覚者であり、ずいぶん頭のいい丹羽
久章だったなとほめられたかもしれない。私はそうは言わなかった。もしもということばを頭に置いて、世界を対象にして話をいたしました。六月の五日にはイスラエルとアラブとであのような
事態が起きている。そして
スエズ運河は封鎖をするというような
状態になってきた。しかし幸いにして、これは何とか話し合いがつき、
スエズ運河の閉鎖もやがて解除せられ、そうして
日本は大きな
影響を受けずに済みそうだけれども、これがもし、
スエズ運河が今後ずっととめられてしまうというようなことになり、
日本が中立国家としての立場をなくして、イスラエルの肩を持つようなことがあったら、アラブはおそらく
日本に対して反感的な考えを持って、油を売らないというような
事態もないとは予言できなかった。しかし幸いにして、
日本に対してアラブ国は好意を持ってくれたことは
新聞にも書かれている。それがために、今日まで上がる上がると言いつつ一部では買い占めをしておっても、現在のところではまだ油の
価格にあまり大きな変動のないということは、
政府の指導よろしきを得たことが大きな
原因であろうと、私はその点は皆さんの努力に対しては感謝している。しかし、これからさきということに対しては、私は
一つの心配を持たなければならない。そういう意味から、この
石油開発公団というものがいよいよ本格的な乗り出しをしてきて、
石油というものの確保をしようということでこれができようとしていると私は思う。それで提案をせられている。
そこで、いよいよ第一
段階に入りたいと思うが、公団をでかすゆえんというものは、総合エネルギー
調査会の答申に基づいてできることになった。この総合エネルギー
調査会は、どういうようなメンバーによって、どういうような形によって構成せられているかということをお尋ねいたしたいと思います。簡単に御
答弁をいただきたい。これは
大臣に聞きたい。