○中谷
委員 先ほど
参考人の
お話の中に、私非常に気にかかった点が一点あるわけです。それは、三好町の
事故について非常に円満に
解決した、先ほど関連質問の麻生君の質問に対しましても、
納得のいくように
解決をしたい、非常に誠意を尽くして
解決する、こういうような
お話なのであります。そこで、私は読み間違いではないかと思って、
通産省の
関係のほうからいただいた資料を見たのですが、三好町の
関係では、これはたいへんな
事故なんですね。六人の方がなくなっている。その
事故について、私の読み間違いであれば非常にけっこうだと思うのですけれ
ども、千二百五十万円という金が六人の方に支払われている。そこで私、念のために一人に千二百五十万円払われたのかとあらためて聞きにいった。そうすると、これはトータルで千二百五十万円ということなんです。先ほど法務省の人の
お話もありましたけれ
ども、自動車損害賠償保障法なんかでも百五十万円までは保障しておる。そういう状態の中で、子供さんであろうが御老人であろうが、一人平均で割ってみると二百万円ちょっとだということだとすると、これは円満にというふうなことはとうてい考えられない。先ほど
田中委員の
お話しになった、まさに力
関係によるところの
示談というものが行なわれたというふうにしか思えない。これは全く
示談ではない。いうてみれば、全くの
見舞い金としか思えない。いわゆる訴訟に至るまでの前提としての
示談——先ほど
参考人の
社長が言われたように、人の命はとうといんだというふうなこと、私はお金ではないと思う。そういう点から、いわゆる
法律的な
責任の有無については、これは
あとで一、二点聞きたいと思うけれ
ども、いずれにいたしましても、こういう
示談については、自動車損害賠償の計算の基準のようなものがあると思うが、腰だめ的なものでなく、ホフマン式的な計算によって行政訴訟損害額の基準がある、やり方がある。そういうあたりまえの計算によって損害額を出しましょうというふうな方針というものを
会社は持っているかどうか。そうしませんと、死んだ人の命は返ってこないのだから、かりに一千万、一億もらっても、円満ということではない。したがいまして、ホフマン式の計算にプラス・アルファーを計算しなければならぬ。こういうふうなかっこうで、今度の
事故についての金額その他はわからないにいたしましても、金額を言えとは申し上げませんけれ
ども、そういう方針をお出しになるかどうか。この点
参考人にお聞きしたいことが第一点。
関連質問ですから、続けてお尋ねしておきますが、いま
一つ問題になる点は、非常に気にかかった点だけ申し上げます。
何か
通産省の
政府委員、それから
参考人の
社長さんの御答弁の中には、至急に明治時代、
大正時代の
導管が三・一%ですか、とにかくある、それにつきましては至急取りかえるということでございます。ところが、
新聞の報道等によりますると、まるで火山の上におるようだということが報道されている。
田中委員から先ほど
お話がありましたけれ
ども、東京都民の住んでいる土地の下には猛毒性の時限爆弾ですかがある、そういう
お話もあった。これでは私は、むしろ東京都民であれば、
参考人の
社長さんの
会社に恐怖料の損害賠償請求を起こしたいと思う。そういうようなことで、至急にという誠意はわかるけれ
ども、これは政治の問題なんですから、
耐用年数がまだあるとか、危険でないとか、
危険防止ができるという問題でない。
住民の恐怖を取り除くという政治の問題ですから、これは至急にということでなく、これについてはいつまでに取りかえをしますという方針を出していただきたい。少なくとも
昭和四十二年のいつまでに明治、
大正時代のものは全部なくなるようにいたします、こういうことについて
参考人の
社長さんの御答弁を願いたい。至急にというふうなことは、とにかく私は町の弁護士ですから、野人礼を知らずというところがあるかと思いますけれ
ども、やはり
通産省の
指導方針としても、至急というようなことでなしに、
会社としては何年何月のいつころまでにこういうものは取りかえるということが望ましいと考えているという
通産省の御答弁をいただきたいと思う。これが第二点。
もう
一つありますが、その点についての御答弁をいただいて、
あと関連質問で一点だけさしていただきたいと思います。