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高島政府委員 機構の点でございますが、私ついこの間までちょうど
貿易振興局長をやっておりまして、両またかけて、先ほどそちらでお考えでございましたが、かねて
貿易と重工業というものとの接点は十分に心してやっているつもりでございます。ただ、この
制度は野方図にやりますと、国費の負担も
一つ事故が起これば非常に多い。いままでは
事故が起こらなかったので、非常に円滑といいますか無風で済んでおりました。
一つ起こると
プラントであるから大きいという点もございまして、一応このスクリーンの体制は
プラント協会等も使いまして十分にとっておるわけでございますが、申し入れがありましたときの私どもの心境といたしましては、率直に申しまして、むしろ祝福をするといいますか、この
制度にたよってきてもらったということを喜ぶというような
気持ちのほうがむしろ強かった。これにたよってまいりますのは、どこか新
市場であるとか、
機械が非常にむずかしい、いままで経験がないとかなんとかございますが、そこを踏み切ってあえてやるような
プラント輸出も
日本に出てきたなという
気持ちで、大いに積極的に推進し、重箱のすみをつつくような態度は極力とらせないようにいたしてまいりますし、また、今後一致してやってまいりたいという
気持ちでおります。それから、機構としては、これは
通産省全体の問題になってまいりますけれども、物資担当のほうで
輸出をいま扱っておる形になっております。たとえば繊維でありますと、一般的な
政策は通商、
貿易両局でやっておりますが、繊維の
輸出に関連しては繊維雑貨局でやっておる。重
機械につきましても同様の例にならっております。ただ、この
法律をどっちに置いておいたほうがいいのかということは、私自身も先生の御
指摘のように問題はあろうと思います。
一つの
政策的なものであり、
補償ということでございますから、個別の審査
案件とからんでくるので、
輸出の許可をやっているところで扱っているということでございます。これは
考え方は両方それぞれあるようでございますという
感じがいたします。ただ、
プラント輸出というものは、かなり一般
商品とは異なった特性を持っていますので、
プラント協会の監督あるいは
プラント輸出の延べ払いの許可の窓口をやっておる現在の私どものほうの重工業品
輸出課が
制度として比較的似た仕事を一カ所でやっている、こういう
感じが強いので、現在の
制度に相なっております。それが機構の
関係でございますが、あとは
大臣への御質問でございますから、
大臣からお願いいたします。
それから、申し忘れまして恐縮でございますが、申し込みがあってそれがこなかった例があるかという点でございますが、この実体の押え方は非常にむずかしいのでございますけれども、一度若干調査をいたしてみましたことがございます。といいますのは、申し込みをして、そしてあと話が煮えないということ、これはあり得ないことじゃないわけでございますが、いずれもその場合は何かの形で
相手方との
契約がいかない。その保証リスクをとるかとらぬかの問題じゃなくて、話しに参りますのは、こういうことがあるから、こういう
プラント輸出の可能性があるからあらかじめ
お話をいたしておきます。こういう形で
政府側へ報告がございます。われわれのほうでは
相当期待を持っておりますと、今度はほかの国にとられてテンダーがうまくいかなかったとか、あるいは延べ払い条件において折り合いがつかなかったというような事例で消えるということはありますが、この保証自体に関連してそこまで左右されるというウエートを持った形では実際上上がってまいりません。むしろ本体のほうがどうなるかということに左右されていると思います。