○坂元政府
委員 医薬品の広告のあり方につきましては、先ほども申し上げましたように、確かに
医薬品の広告につきましては、ただいまお述べになったような趣旨の御批判をいただいているわけであります。ただ、私どもとしましては、
医薬品の特殊性から申しまして、やはりある程度
医薬品につきましては宣伝広告をしてよく
内容をわからせるということが、当然必要であるわけでございます。したがいまして、そういう
意味においては、一般の商品と若干違う特殊性を持っているわけでありますので、ある程度
医薬品の広告というものは、一般の消費者の方に
内容を正確に知らせるという役割りは、片一方において当然必要なわけであります。
しかしながら、最近の消費者保護の問題等も関連いたしまして、
医薬品広告のあり方につきましては、いろいろ御批判なり御
指摘をいただいております関係もありまして、そこに、昨年くらいを
契機としまして、私どもも、
医薬品の広告のうち、虚偽、誇大な広告等につきましては、各県当局を指導しまして、強力に取り締まりなり監督をやっているということが
一つ。それからもう
一つは、
医薬品のメーカーのほうにおきましても、昨今の情勢を十分理解してもらうというようなことからしまして、自粛方策をいろいろ考えてもらっているわけでございます。したがいまして、ごく最近におきましては、数年前よりも、この虚偽、誇大の広告というものの違反件数も非常に減ってきておりますし、それからまた、
内容的にも以前と異なった姿になっているわけでありますが、しかし、まだまだいろいろな面において十分とは言い切れない面がございますので、さらに今後
医薬品の広告の姿勢を正していこうということで、本年も若干
予算を計上しまして、テレビ広告の監視ということをやっていきたいということで現在計画を進めているということが
一つでございます。
もう
一つは、当然
山本先生から御
指摘があろうかと思いますが、
医薬品の広告費というのが非常に多いんじゃないか、一般産業の中で
医薬品の広告が非常に多いんじゃないか、こういう点があろうかと思いますが、これも、いま申しましたような趣旨からしまして、四十年をピークにしまして、四十一年あたりには、
医薬品の広告費が全体的に相当下がってきております。したがいまして、私どもは、そういう広告全体の姿勢を正すというような方向で、今後とも十分気をつけてメーカーのほうにも指導していきたい、こういうふうに考えているわけでございます。