○木部
委員 私は関連ですから一点だけ。ほんとは国家公安
委員長に
質問申し上げたいと思っておったんですが、総務
長官も
交通安全対策の担当大臣ですから、率直なお答えをいただきたいと思います。
御
承知のとおり機動隊トラックが暴走したということは、非常に国民にも大きなショックを与えておるわけであります。われわれとしても重大な関心を持たなければならないと思うわけであります。
新聞報道によりますと、特に千葉県下で一斉の交通取り締まりに機動隊が出動する、その取り締まりに出る菅原巡査が、中庭からああした暴走をしたというふうに報道されているわけであります。
そこで、私は、先ほど交通局長からもお話がありましたように、
事件の真相につきましては、それぞれ
関係者の間で慎重な取り調べが行なわれていると思うわけであります。しかし、いまのところ取り調べ中でありますから、菅原巡査の全くの故意による、まあ言えば、ちょっとそこに車があったからいたずらしてみようかという気持ちであったのか、軽
自動車か何かの
免許証を持っておられるようでありますから、自分も将来はひとつ
自動車の
免許でもとってやろうというようなことで、その練習をするための
一環としてやったところが、たまたまああした暴走になってしまったという点があるのか、よくわかりませんが、私
どもが日常よく見ておりますと、たとえて申し上げますれば、
自動車の
免許というものは、公安
委員会の
許可ということに
道路交通法で明記されているわけであります。でありますから、道路上におきましては、もちろん何人たりとも試験を受ける前の練習をするということはできないわけでありますが、しかし、
自動車学校においてしっかり勉強して
免許をとる、こういうことでいっておられる人もありますけれ
ども、大ぜいの中でありますから、中には、道路やその他空地であるとか、公園の一部であるとか、学校の土曜、日曜の庭であるとか、そういうところで練習をして、そして公安
委員会の指定する、ないしはまた県の試験場でもって、実地と学科の両方の試験を受けるということになるわけであります。
そこで、たとえて申し上げますれば、もちろん
法律におきまして、
自動車学校というものもそれぞれ各県の公安
委員会で
許可しておるわけでありますが、この
免許の
制度について多少問題があるんじゃないか。と申し上げますことは、ただいま申し上げましたように、いまや世界の願いとしての
交通安全対策、まあわれわれもそれを確立するために、微力でありますがこうして
委員会にも参加いたしておるわけでありますが、たとえば、先ほど私が申し上げましたように、菅原巡査が、自分は転
自動車の
免許を持っておる。でありますから、将来一般の
免許でも持って、そして自分も古い
自動車の一台でも持てるようなことにいこうとしたのか、ないしは、自分は警察官として
免許証を持ったほうが、そしてみずからが知るということが一番よろしい、こういうふうな心境で、練習でもしようかということになったのか、よくわかりませんが、いずれにいたしましても
道路交通法の八十四条でありますか、
免許をとる者は公安
委員会の指定のものに従うということになっております。
そこで、私は、たとえば菅原巡査がたまたま警察官でありますから大きな問題があるわけでありますが、たとえて申し上げますれば、私が先ほど申し上げましたように、路上であるとか、また公園の一部であるとか、そういうところで、自分は
自動車学校へ通わないで、そうして県の指定する試験場において一気に実地試験も、ないしはまた一般の学科の試験もとろう、こういうようなことでいかれる場合と、二とおりあるわけであります。
そこで、今日のようなこれだけ世界の願いとしてての
交通安全対策ということを
考えた場合に、私は、善意に解釈すれば、菅原巡査が、自分が将来
免許証でもとろう、こういう立場に立った場合の
事故であれば、たとえば
免許制度の一元化ということをはかることによって、そして公安
委員会の指定する
自動車学校ないしはそういうところ以外では一切練習ができないというくらいの
免許制度の一元化をはかるということが、私は、将来への悔いをなくする
一つの大きな
原因にもなるのではないかということを
考えておる一人であります、でありますから、今回は
道路交通法の一部
改正で反則金の問題を議論されておるわけでありますが、私は、いま申し上げましたように
免許制度の一元化をはかって、そうして公安
委員会の指定された
自動車学校ないしはそういうところにおいて練習ができるような
制度の一元化というものをはかっていかなければならない、こういうふうに思う一人であります。総務
長官の率直な御所見を承りたいと思います。