○山田(耻)
委員 確かに運行の自動記録装置、タコグラフをおつけになるということを
指導されておるようでございますが、御存じのように、十三日横須賀で起こりました
中学生五人にダンプがぶち込んだ
事故でございますが、三人がなくなり、二人重傷でございますけれども、頭部打撲だといわれておりますから身体障害を起こすことは間違いないと思います。こういう状態は、もちろん
業者がやっておるのでありますが、一匹
オオカミではありません。自主規制の札も掲げておって、しかも御存じのように速度は越えておる、積載制限は二トンもオーバーをしている、こういうふうな事柄であります。この中には、業界をもっときっちりと
指導していかなければならない行政担当の責任もあろうかと思いますけれども、自主規制を掲げておるだけでこういう
自動車事故をなくしていくということにはなりません。
そこで、私は次のようなことを考えるわけでありますが、五トン以上に対してタコグラフをおつけになるようでありますけれども、積載制限のほうについては目測で取り締まる以外にはないわけであります。そこで、大体五トン以上のダンプなり
砂利トラが一トン以上制限をこえて積載をいたしますと、
事故を起こすある物体を目撃をしてブレーキを踏んでも、ハンドルを切っても、ハンドルをとられていけないということは、いままで幾つかの実績で明らかになっております。横須賀のこの
事故におきましても、運転手の供述を見ますと、二トン積載オーバーしていることは
最初から
承知をしておった。これは控え目に積んだのであるというふうなことも述べております。だけれども、二トンよけい積んだためにハンドルをとられておることも明らかであります。こういう自主規制が徹底しないことによって起こる
事故というものがきわめて多いのであります。だから、業界の刷新なり適正
運賃の制定というものを考えて、それぞれが無理のないようにということで業界
指導をお考えになることはもちろん大事でありますけれども、今日の競争状態の中におきましては、そうはいっても、なかなか一匹
オオカミなりその他を取り締っていく強力なものには育っていきませんよ。やはり私は、速度は白バイが出て非常によく取り締っておりますけれども、積載制限については非常にルーズなような気がいたします。だからそれに対して、計量測定装置をつけて表示トン数をこえたらブザーが鳴る仕組みであるとか、あるいはいつでも警官のほうでボタンを押せば
調査できるような設備が、最近業界でもでき上がっておるように私たちは新聞で見ておりますが、こういうものを一匹
オオカミを含めて取りつけさせて積載制限をして、ハンドルがとられるというようなことのないように、そして歩道に突っ込んで平和な
歩行者を殺傷するという
事故のないようにしていくのが、当面一番緊急な
対策ではないかと私は思うのであります。もちろん業界
指導なり適正な
運賃の制定をしていかなければなりません。しかしそれと同時に、直接的に
事故が起こる要因である積載制限、こういうものについて直ちに手をつけることは私は困難なことじゃないと思いますよ。それすらできないあなた方というのは、
人間尊重ということを言ってみたって、しょせんは大事なものが抜けておるのじゃないかという気がいたしますから、こういう積載制限等について具体的な
措置を具備しなければ運行してはならない、
営業してはならない、こういうふうな
立場の規制をお考えになる用意があるのかどうか、この点をひとつ明らかにしておいていただきたいと思います。