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安宅委員 官防長官の
説明でよくわかりましたが、本来ならばあしたで
会期は終わりになるわけであります。
清瀬さんもなくなったことであるし、
弔意を表す、こういうこともありまして、あした本
会議は事実上開かれないことになるわけですが、いろいろな
事情があって私
どももあまりわあわあ言わなかった。
清瀬さんに
弔意を表する問題がなかったならば、
会期延長の
議題が全然
議運でも持ち上がらない前に、
佐藤総理が、
会期の
最終日、最も重要な日に、いままでの慣例、
慣行等から推察をすれば、
国会というものはその
意味ではいろいろな問題がたんへん起こる日であります。そういうときに南朝鮮のほうに行かれる、こういう
計画を先立って立てられておって、既定の事実として
押しつけようとしておる。こういうことは許すべからざることであると私
どもは思っております。こういうことは一体
官房長官として、あなたが
就任前にきまったことだから知らないと言われればそれまでの話かもしれませんが、
政府は
国会というものをどういうふうに
考えておるのか、非常に私は疑念を抱かざるを得ないわけであります。大体
国会は、
政府のいろいろなそういう院の承諾を得なければならない問題について院が上位にあって、
政府に対して、いま重要な時期だからそういうことをしないように、こういうのが私は正しい
国会の運営だと思うのですが、そうではなくて、現在の情勢というものはすべてがそれに反し、
国会軽視の徴候があらわれておるわけです。こういうことにからめて、
総理の
韓国訪問、こういう問題について
会期延長も何も
議題になっていない前から
計画を立てるなんということは、大体おかしいことでないのか、おかしいことであるのか、この辺をはっきりしてもらわなければならない。これが第一点。
第二番目の問題は、
法律案の出し方です。たとえば
消費者の人々なんかの意見を聞いてみますと、再
販売価格維持行為の
規制に関する
法律案、これはたいへんな期待です。この
法律案の内容は必ずしも万全じゃありませんけれ
ども、いま再
販売価格の問題ではいろいろな問題がある。新宿の通りを皆さん通ってごらんなさい。店に
町販売価格の問題について書いてわざわざ客を集めておる店さえあるのは御
承知のとおりです。こういう時期に
政府が
政府提案としてこの
法律案を出してくるのですから——これはわれわれも出してくるだろうと思っておった。ところが、業者や
独占メーカーや、そういうところから圧力がかけられて、この
法律案は日の目を見ないのではないかというので陳情が私
どもに多く来ております。これは、その
立場立場によって問題のある
法律案もありますから強くは言いませんけれ
ども、こういうように
国会の
会期中に出すことができなくて、この
予定表を見ますと七月上旬とか中旬なんというのがあります。中旬というのはどういう
意味ですか。
会期は二十一日ですよ。七月の中旬に出したいと思いますということを
官房長官がここで
説明したらたいへんなことだと思う。中旬だったら一週間くらいしかない。早い話これは通るつもりで出すのかどうか。
官房長官はなりたてで、
ほんとうはおめでとうございますときのうあたり言ったばかりですが、そんなもの出してきたら
ほんとうにおめでたい
長官だと言われると私は思います。こういう出し方は、
政府としては本気で出すのか、
冗談で出すのか。
冗談で出すんだったら出さないほうがましだ、こういうことをわれわれは怒りをもって感じておる。
この二つについて、まず所見を付いたいと思います。