○橋本
説明員
大阪の博覧会につきましては、予算といたしましては、博覧会協会におきまして昨年の十一月に総予算五百四十七億という建設費を一応試算しております。それから運営費勘定といたしまして百六十八億というふうな一応計算をやっておるわけでございます。ただ、御承知のように、この五百四十七億といいましても、昨年の十一月の段階におきましては、非常に不確定な要素が多分にございまして、したがって、その後細部の検討を今日まで進めておりますと、若干の変更が予想されるのではないか、あるいはまた、その内容等につきましても、設計その他の模様がえなり変更される
見通しに実はなってきております。したがいまして、再度この五百四十七億並びにその内容につきましては、近々のうちに、この一、二カ月のうちにでも再検討したいというふうに考えておるわけでございます。この点につきましては、モントリオールも実は同じでございます。モントリオールにおきましても、たとえば七百億という数字につきましても、まあ済んでみないとわかりませんが、若干変わるのではないか。しかし、それの毎年の
——あすこは年次報告をいろいろ出しておりますが、この年次報告の過去四年前からの推移をたどりましても、資金計画におきましてもいろいろ変化を来たしております。これもやはり同じようにいろいろな不確定要素があったためだろうと思うわけでございます。したがいまして、われわれも、こういった意味ではできるだけ確定要素を早くきめまして、それによって確定した資金計画を立てる必要があるだろうということは、実は痛感しておるわけでございます。
それからさらに準備状況でございますが、簡単に申し上げまして、この四十二年度におきましては、まず土地を造成する。それから四十三年度におきましては、その上に上屋を建てる。それから四十四年度におきましてその中身を飾るといったようなことを一応考えております。この点につきましては、本年の四月一日から土地の造成に着工するはずでございましたが、若干設計等の変更がございまして、この三、四日くらいの間に着工するというふうなことで、約二カ月近くおくれておるわけでございます。
それからあとの準備状況につきまして、その土地の買収につきましては、これは
大阪府が現在
責任を持って当たっておりますが、約一〇%近い土地の未買収地が残っておる。これにつきまして、
大阪府は知事をはじめ、あげて現在この買収問題に取り組んでおりますので、これは近々かえ地を提供する等によりまして解決するだろうと思いますので、工事にはおそらく支障はないと思っております。
それから、
国内、海外の出展の問題でございます。
国内の出展
関係につきましては、先年来PRをいたしまして、四月一日から出展の受付をやっておりまして、これは予想以上に出展申し込みが現在来ておる。なお、本年の秋ごろまでこの出展受付を続けまして、全体としましてバランスのとれた形になるようにこの出展申し込みの調整をやっていこうというふうに考えております。それから、海外の出展状況でございますが、昨年の秋に百二十三カ国を招請いたしましたが、現在の段階で確実に出展しようというような意思が見えます国は九カ国程度でございます。しかし、三十国以上の国につきましては、前向きでとにかく検討するというふうな姿勢が見えるわけでございます。ただ、われわれといたしましては、御承知のように、モントリオール開催後三年でございますので、諸外国もそういった面で、
先生が先ほどおっしゃいましたように、
経済的その他の負担があるかと思いまして、そういう面から、若干、モントリオールに比べますと、
世界各国の出展につきましてはハンディがついておるというふうな感じを持っております。去年から今年にかけましては、大体九十カ国の諸国を
政府代表並びに万博協会の
理事が歴訪いたしまして、出展要請につとめる、また閣僚等も積極的に
各国の
会議、あるいは諸外国から
国内に来ました場合に積極的に持ちかけていただくということで、強力な
国際的な呼びかけをこれからやらなければいかぬというようなことに実はなっておるわけでございます。大体そういうふうな状況でございますが、若干それ以外に、たとえば関連公共事業等につきましてもいろいろな面から検討いたしまして、大体この六月一ぱいには万博関連公共事業というものをどの程度にするか、またその範囲をどうするかというふうなことを各省間で詰めて決定するというふうなことに実はなっておるわけでございます。