○帆足
委員 ちょっと
資料の追加をお願いします。
きょうはもう時間もございませんから、
質問は省略いたしますが、ただ、先ほどの、自治権を奪われておる住民に対して、自治権回復の行動は国連並びに各国
政府によって奨励さるべしという、この神聖にして侵すべからざることばは、四月二十八日のすべての
新聞の巻頭に私は掲げられるべきものであると思います。私は時間があればこれをマークにして
沖繩のデモに参加する皆さんに配りたいと思っているくらいでございます。そうしてこの決議は、国連憲章に同様のことがありますし、世界人権憲章にも同趣旨のことが掲げられてありますし、植民地に関する決議でありません、植民地廃止に関する決議の中にあって、これは当時植民地を持っていた恥ずべき
アメリカ及びポルトガル、ベルギー、イギリスを除いて、すべての国はこれに賛成しております。ただこの席で最もこっけいであったのは、
アメリカの代表が得々として植民地の定義をいたしまして、英国の植民地で非常に苦しんだから、植民地の定義をするに最もふさわしい人物は余であると
アメリカ代表が申しまして、植民地とは、自治権を奪われ、他国の総督によって、すなわち弁務官の支配される領域をいう、こういう定義をしました。いよいよ決議のときに、ばかやろう、何で百年前のことをぬかしたかとダレスにしかられて、急いで便所の中に隠れて棄権いたしたという、世にもみごとな挿話があるのでございます。したがいまして、四月二十八日の
沖繩タイムス、
琉球新報、その他
日本の五大
新聞の巻頭には、自治権を失った住民が自治権を回復しようとするその清らかな運動に対して、国際連合並びに各国
政府はこれを助長し
保護すべしということばを掲げてしかるべし、こういうふうに申したわけてあります。
——もはや御
答弁は無用でございますから、お控えください。
それからお願いがあるのですが、
一つは、最近ベトナム事変が非呼に残酷の度を加えて、ベトナムではもう四十万以上の子供が殺されておりますし、婦女が泰行される数は数知れぬ。そこで、
沖繩の同胞は、多少色が黒くて男ぶりもいい、また、女性も、目がぱっちりで、まつげも長いですから、錯覚を起こして、そうして非常に犯罪が増加しております。したがいまして、
沖繩における
日本人の犯罪、
アメリカ人の犯罪、その累年統計と、そのうち、
アメリカ人が犯罪をおかしたものの結末の
報告のあったものと、
報告がなくてどろんと消えてしまったものの統計をいただきたい。
それから第二番は、
沖繩行きのパスポート、往復が自由になったということを言っておりまして、前の
ワトソンも私に
——私は直接会ったのですが、もう近ごろほとんど
旅券拒否はなくなったようなことを言いますから、私は、あなたはほんとに世情にうといと言った。そうではなくて、握りつぶしがふえた。もう一年くらいたってもまだ、出すか出さぬか
——握りつぶしですから、拒否はしてないけれ
ども、大体一カ月以上出さなかったものは、これは拒否と見て差しつかえないと思います。一カ月が四十日でもけっこうですが、通例の事務期間をこえて出さなかったものはこれは拒否なんです。ですから、拒否を表示したのと握りつぶしと二種類ありますから、その合計が往復どのくらいの数があるか、一覧表出していただきたい。その握りつぶしということがありますから、錯覚を抱かないようにお願いしたいと思います。
それから第三に、今後この
審議を進めるにあたりまして、
沖繩の将来あるべき総合
計画を官民のどこかでつくって、アウトラインなりとも
資料を
いただきたいという思いは横山
委員と同じです。私はその場合にやはり二つの青写真が必要であって、
一つは、貧しい
沖繩県と
日本との
格差をいま除こうとするその青写真、もう
一つの青写真は、米軍が撤退した
あと、直接軍需収入がなくなって、
沖繩が自立せねばならぬ場合の青写真、二つの案がもはや必要であろうと思います。
日本の鉄鋼の産額は、昭和六年私が東大を出たときに二百万トンであったのが、驚くなかれ、昨年の暮れ選挙演説を始めたころ、四千二百万トンと言いましたら、藤井丙午君から、五千万トンをこえておるぞとしかられました。それから春の同窓会で会いましたところが、ことしは五千八百万トン、まさにフランスの三倍近い鉄鋼をつくっております。造船も世界一です。これは世界の約半分、大英帝国の四倍近くでしょう。さらに、自動車ですらが世界第三位というのですから、自動車協会の専務
理事は、自動車は道路を通り、夜は車庫に寝るということを知らなかったのが千慮の一
失、結局殺人の凶器となっておりますが、その殺人率は
アメリカの六倍、ヨーロッパの三倍、これは
予算分科会で昨日やったことをちょっと御披露したわけですが、それほどの工業力になっておりながら、そして朴政権などという……。