○小川(三)委員 したがって、あなたのほうで調査されたのかと聞いておるのです。たとえば、その住む
人間の
条件、あるいは土質の
状態、あるいは気象の問題、あるいは用排水の問題、その他いろいろな
条件があるでしょう。先ほど水野君が農林省の方に
質問しておった。私は十八日に農林水産委員会に出て、この問題を追及しているのです。いいですか。この
土地の中には、丸朝園芸農業協同組合という、これは町の補助金も県の補助金も
政府の補助金も一切受けてない、自主独立で経営している、単位農協では
日本一の出荷率を誇っている園芸組合がある。
日本一なんです。しかもここには一人の出かせぎ者もいないのです。出かせぎしておった人たちもみんな帰ってきて、いま約千五百町歩の
計画栽培、
計画出荷を行なっております。これは単位農協として数字が明確に
示しておる。少なくとも農林省の園芸局はこれを掌握しておるはずです。
日本一の出荷率を持っておる。こういう組合があるわけです。こういう
条件をあなたのほうで知っておったのかどうか。この丸朝園芸農業協同組合は全組合員をあげて、
土地を死守しなければならぬといってやっています。この間も三百台もの軍を出してデモをやっておる。われわれが独自で開拓してきたこの
土地なんだから、断じてこの
土地は明け渡さないといって、戦おうとする
決意を持っておる。そういう
条件をあなたのほうで調査されたのか。さらに言いますが、
成田周辺に
三里塚の宮内庁の牧場を除いて、三十四の牧場があります。この中でこの間も
日本ダービーで一等、二等、三等というような世界的名馬を出しております。このような
条件をあなたのほうで調査されたのか。さらに、いま水野委員が言われたようなシルク・コンビナートの問題があるでしょう。閣議決定に先立って桑を切らせるような、そんなことをやっていてどうして大衆がこれを信用するか。これは重大な問題ですよ。(水野委員「競馬はばくちだから言わぬでよいだろうと思って言わなかった」と呼ぶ)何であろうと、事業を営んで国家に税金を払っておるものを、かってにつぶしていいということはない。そういうような
条件、これは住む
人間の
条件ですよ。まずこの
条件をあなたのほうで調査されたのかどうか、現実に。