○
鶴園哲夫君 関連して。
私は、いま
伊藤委員からいろいろお尋ねがあって、それに対しまして
官房長並びに警察庁からの説明、答弁を伺っておって、それでどうもふに落ちない点がありますので、それぞれにお尋ねをしたいわけなんですが、
官房長の説を聞いていますと、どうもふに落ちない、何か
職場の中の
労使関係というものが非常に異常な
状態にあるような感じがしますですね。たとえば私も
国家公務員の出身ですから、
機会がありますといろいろな
職場にもお伺いすることはあるのです。もちろん
工事事務所も何回か伺っておりますし、最近も伺っておりますが、そういう中でたとえば河川工事をやる、あるいは道路工事をやる、そういうことに対して反対の抗議というようなものもたびたびあるわけですね。あるいは陳情、こういうのが一ぱいあるわけですね。そういう際に、いろいろ会って説明されている
——抗議に対して、あるいはその陳情に対していろいろ話をされる、
組合側がどうも
不当労働行為があったという非常な
不信感を持っている。それに対しまして、ほかの
組合の人たちが一緒になってそれじゃ聞こうかというようなことで抗議に行く、あるいは
実情を聞きに行くというようなことは、これは間々あることなんですね。そういうものを初めから会わないとけ飛ばせば、それで
所長なりあるいは
庶務課長の任務が足りるような
考え方ですね。それは五十名というのは、いま
伊藤委員も言っておられるように、これは部屋に入れぬということもありましょうし、あるいは喧騒にわたってどうも説明もできないということもあるでしょう。そういう場合には、これはやはり十人なら十人なりの人間にしてもらってそうして会う、そういうようなことはやっていいのじゃないかと私は思うのですよ。また、どういう事態にあろうとも、その程度の
考え方がなければ、私はこれは当事者側として、使用者側としてその任を果たしていないように思うのですね。そういうような指導をしておられるのでしょうか。け飛ばせばそれで任務が足りる、強く出ればそれで任務が足りるのだ、会わしてやらぬのだ、そして議員の人には会うのだ、これはけったいな話です。おそらく外から来た人もあったでしょうね、
官房長からの話を聞きますと。それぞれの時間をさいて来ておられるわけですから、その中の
職員ならいつでも会えるから、いまは都合が悪いからどうだこうだということがあるでようけれども、外からわざわざ時間をさいてそうして来ているわけですから、これはやはり会ってしかるべきだと思うのですよ。
庶務課長が出てきて元気のいいところを見せればそれで事が足りるというような、非常に単純なといいますか、能力のない
管理者側の態勢というものを私は鋭く感ずるのですが、それはどうなんですか。
それから警察庁のほうにお尋ねしたいのですが、聞いていまして、写真をとった者がおる、とった者がおるというのがさんざん出ましたが、これは一体だれなんですか、写真をとった者というのは。それからしりもちをついたという話があったですね、大河原
委員長ですか、いまの話だと何かの拍子にしりもちをついたという、課長が読み上げをされておる。あとからちょっとこっちから言ったところが、どうもはっきりしないというが、しりもちをついたということは認めておられる。それで何でしりもちをついたかということなんですね。それがどうも
庶務課長が体当たりを食らわしたと、こういうことを言っているのですね。それから大河原
委員長は
庶務課長をなぐったことはないと、こう言っている。しかし、どうもなぐったという。事の起こりは会わないとけ飛ばしてしまった。ことさらにけ飛ばしてしまって、何か元気一ぱいなところを見せたようですね。それで、その間にだれか知らぬが写真をとっている。その写真に対して抗議する、それは当然の成り行きになってしまって
——挑発するような感じを受ける。それで
委員長が何かしりもちをついた、そのしりもちをついた理由はわからない、どうも私は解せないですね。何か、だから
伊藤委員は一方的だということを言われる。私もそう思わざるを得ない。しかも、調べてみたら、
組合側が請査に協力してくれないからわからないという。
組合側の意見というのは全然入ってない。そういうような話なんですけれども、もう少し事態の全体の流れの中からつかんでいくという必要があるのじゃないでしょうか。現場はややもいたしますと、起こったそこの事象だけをとらえてしまうというような感じが私はするのですが、もう少し全体の流れの中で事をとらまえて処理していただけばこんなことにならなくて済むんじゃないか。そういういわばいまたいへん忙しいときに、これは裁判所だって検察庁だってたいへん忙しくてえらいですよ、御承知のとおり。そこでつまらぬことをする必要がないのじゃないかと思うのですが、
建設省側としましても、こういう問題が起きますというと、決してそれで全体がおさまっていくとか、期待されるような形、あるいは期待と言うと恐縮かもしれませんですが、何か
建設省側の
考えておられるような方向に何かおとなしくなっていくんじゃないかということではなくて、むしろ挑発していくというような感じがあるのです。もっとこれは賢明に処理していくべきだと思う。
官房長だって
国家公務員法の典型的な著述をなさっておられる。ぼくは三拝九拝して十年ぐらい前に読んだものです。その
官房長をもってつまらぬですよ。これはもっと賢明なことをしなさい。
建設省はもうちょっと配慮が足りないと思う。ちょっと聞きたいですね。どうでしょう。