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委員長(
松永忠二君) それじゃ最後に、要望だけ申し上げて終わりたいと思います。
私も被災県ですので、少し
質問したいと思いましたが、だいぶ時間もたちましたし、いろいろ出てまいりましたので、ひとつ今後御努力いただくことにして、私は、今度の
災害にあたって
建設大臣が被災県の知事を招いて、そして緊急の要望事項を聞かれたり、あるいは予算
措置についての
閣議了解をやられた緊急のやり方については、従来に例をみないところだと思うのです。そういう
意味で非常な御努力の点を私たちは感謝したいと思うのであります。特に
お話の出てきておりますように、
政府としてはこの際
個人災害については何か立法
措置を
考えてみたいというふうなことも、これはまあ総理府、
厚生省等の関連あることですけれ
ども、そういうことも
考えられているのですが、これまた非常に私たちとして賛成するところですが、特に
建設省に関係したこととして、
住宅について
融資の金額のワクを高める、あるいは弾力的な
措置をされるというふうなことは、私たち
災害の際に、
住宅復興については非常に実は規格がきびしくて、要望に沿う復興が困難だという
経験を持っているわけですけれ
ども、こういう点について特に
個人の
住宅の
被害の多かった今度の
災害にあたって、これを
措置されるということは非常に重要なことだと思うので、今後弾力性を持ってやっていただきたいと思うわけです。なお
建設省と
農林省の
人事交流の問題は、すでに河野さんのときに一度やられたわけです。その後われわれの知らない間にまた取りやめになって、再びまた今度の
災害を機会に橋本さんの手でそれが行なわれるということで、私たちはどうしてもやはりこの
農林省特に
林野庁と
建設省の
砂防の問題についてのことについてはよほど調整が必要だということを感じているだけに、これまた非常に適切な
措置だと思うんです。
それからなお、きょうも御
説明があったように、
危険地域を
指定をして
建築の規制をしたいということについては、実は私たち梅ケ島等の問題について、きょうの答弁では満足できない点が幾多あるわけなんで、やはり規制が非常に必要だということを感じているわけです。
それからもう
一つ、
河川局長から
お話のあった、こういう地帯についてはどのくらいの降雨量があれば避難をしなければできないかという、そういう
措置についての雨量計等の備えつけの問題はこれまた非常に必要だ。百人にのぼっている旅客のいる梅ケ島で避難命令が出ていないということについては、やはりそういう
措置について常時の問題があるんじゃないかということを特に感じているだけに、これは言うだけでなくてひとつ具体化してほしいということを要望したいところです。
なおきょう御
説明のあった治山治水五カ年計画の再
検討をしたいと、特に治水計画について、これは道路計画と同じように新しい計画を立てようという要望があったのが繰り上げてまあまあいこうじゃないかというように私たち聞いておったのを、この際にやはり治山治水計画の第三次計画を改めていきたいというその
考え方は私たち非常に必要だと思うので、これもひとつ言われることをそのまま実行されるようにひとつお願いをしたいと思うんです。
特にもう一点は、
皆さんから御
指摘のあったように、少し手当をしたところについては非常によかったと、たとえばさっき申しましたように、大谷くずれは
建設省が直轄でやっていて、相当今度の場合には大谷くずれのほうからの
被害が出そうであったのに、梅ケ島のほうに出たということについては、私は
林野庁のほうをとやかく言うわけじゃありませんけれ
ども、このほうが少しおくれたということは事実なんで、こういうところに
災害が出てくる。あるいは防潮堤についても、
お話ありましたように、これまたテトラポットを置いていたところについては比較的
被害が少なかった。で、同じ
静岡県の場合でも富士の海岸は底が洗われて、そうして防潮堤の下のほうが破壊をされている。侵食をされている。吉原のほうは逆に海岸が出ているけれ
どもその砂が防潮堤に入り込んでいた。これを取り払うことがいいか悪いかということについての御
説明もありましたけれ
ども、これまた私たちはきょうの
説明だけでは満足はできません。やはり科学的な
調査をして、はっきりした結論を出していくべき筋合いのものだと思うわけです。こういうことを
考えてみたときに、たとえば焼津の海岸等についても、その高さというものは非常に不備であったと思うんです。そういうことについて非常にこの際
検討して、いわゆる改良
復旧をやってもらわなければ、従来の
復旧だけではなくて、この際関連
事業とか改良
復旧に相当力を入れてもらわにゃできぬ点があるので、これはすでにもう具体的に
検討され、今後科学的に
調査をして
検討していこうとされているわけなんです。これはひとつぜひ努力をされて、この際ひとつもう一歩進めてやれば今後だいじょうぶではなかろうかという防潮堤のかさ上げ
検討、あるいは
砂防についての根本的な問題等についての
対策について、具体的に構想をひとつ今後まとめていってもらいたいと思うわけです。
以上の点を私要望いたしまして、この問題について
建設省、あるいはまた
政府等の非常に努力された点については十分理解されます。なお不備な点等ひとつ十分に
検討されていただきたい。その点について
大臣と
局長にひとつ御答弁をいただきたいと思うのです。