○岡
三郎君 あとで、あったらよく相談しておいてください。
今朝来
理事会において、法務大臣、刑事
局長を出席さしてほしい、刑事
局長は海外出張中でありまするからやむを得ませんが、法務大臣は所用がある、最高裁に行っている、したがって、私はでき得る限り
国会審議に協力するということは当然でありまするので、時間をさいて法務大臣の出席を求めたいというふうに考えるわけであります。それはいま同僚の
大森君が言うように、具体的な事実に基づいて、これ以上
決算委員会が審議がなかなかはかどらない、時間に限りがある、そういうふうなたてまえから、具体的な事実に基づいて、検察陣、法務省の今後の動きというものをいま強く要請されたと思うのです。そういう点で、このことは今後の
決算委員会の動向によって、動きによって、昨日以来自民党は、
決算委員会をやらないというような考え方が強かった。それはなぜでしょう。現実にいまここに
仲原君がいまするけれ
ども、昨日協議されておったところにおった
佐藤理事、それから内藤
理事がきょうはおらないということは、この事実を証明しておると思うのです。きょうも午前中に終わってもらいたい。
——そこで問題の焦点を集約するために、いま
大森君が言われたと思うのです。そういう点で後刻、石井法務大臣の出席を求めて、先ほどの問題について法務省の
見解を実は聞きたい。ここに刑
事課長がおられるけれ
ども、刑
事課長では
国会に対する重みにはなりません。これは、お伝えいたしますということになると思う。したがって、たってこの点は
委員長にお
願いをしておきます。
それで私は、先ほど
仲原理事の
質問に答えて、
石原開銀副
総裁が
資金の
流れやいろいろな点について言いました。われわれが求めておるのは、たまたま、にせの
領収書が
開銀にあるということで、それを出してもらいたい。
開銀の
説明というものは十分わかっております。したがって、それを
もとにして
農林中央金庫に見せられたという
領収書、この問題に発展するわけだ。と同時に、これは
工事明細書や評価
明細書や、いろいろなものについて、高槻の土地の担保の問題との
関連の中で農中金のほうにもこの問題が
関係がある。ただ
開銀の十五億に対する八億の
融資は、
財産確保されているとい
うそんな問題じゃないのです。あなたのところにあるところの
領収書が突破口になるというので、その問題が提示されることによって、
農林中金の問題というものが解明が早くなる、時間を節約するということで言ったわけです。
石原開銀副
総裁が不当使用をやったということを言っているわけじゃない。その問題から具体的の事実が出てくるから言ったわけだ。しかし、これは発言されてもう数日たっております。やろうと思えばどんなことでもできます。したがって、いま
大森君が言ったようにわれわれも
判断して、ここでいつまでも
領収書の問題にこだわっているならば、自民党はこの
決算委員会を流す。たとえば現実にきのう、本日この
委員会を主張した
佐藤君はいない。きのうも
理事会が終わったあとで、きょうの
委員会をやるかどうかということについてちゅうちょしておる。これは隣の部屋で、本日の会議をやることについて、各
委員から問題があったのでしょう、党の首脳から。それはそれとして、そういう背景の中においてわれわれはこのにせ
領収書、
偽造印鑑、こういうものが、単なる物的証拠だけではない。根本的な
一つの道義という観点で
銀行、特に信用を尊重する、重視する
銀行というものが、かりにその問題が
開銀に限って不当
融資されていないといっても、そういうものをもって、
資金繰りの裏づけとして、それを領収しているということになれば、単なるこれは
参考資料ではない。単なる
参考資料ならば、
石原副
総裁、あとで
領収書は要らないのだということを言ってもらいたい。これは言えないと思うのですよ。そんなものはどうでもいいんだというならば、私は
領収書は保管しておく必要はない。だから私は、その点は本問題の中心ではないから言いませんが、したがって、われわれは、そういう
経過にかんがみて、予算
委員会と違ってこの
委員会は法律がかかってないのですよ、予算書が。したがって、このままもういっそ、どろをかぶったんだから、どろのかぶりっいでにほおかぶりして伏せてしまえ、
——この
委員会か一カ月開かれなかったらこれで終わりですよ。したがって、われわれは涙を飲んで、
領収書にこだわるということは得策ではない。すでにもう数日
経過しているので、にせのもののまたにせをつくることも可能である。これはなぜかというと、東京都知事選挙においてにせ証紙をつくったという自民党の内容というものは、これはわれわれが牽強付会しておるわけではないという客観情勢で、昨日の段階ですでに
領収書の問題の黒白はついた。にせものであるということを断定した。したがって、これはどうしても出してこない。
領収書の問題はすでにこれは決着がついて、白黒がついて、にせものであるということの確信の
もとにわれわれはやったわけです。でなかったら、いま出しなさいということになる。出してこない。これは
石原副
総裁は出すということを納得するかどうか知らぬけれ
ども、農中金庫に響いてくるわけです。だから、
大沢総裁が断固として出すことに反対だということはわかる。これは事実が証明しておるから、これにこだわることなくして、いま
大森委員が新しい事実に基づいて検察庁の動きを要請したということになると思う。私は、その中で、いままでの
説明の中で、いろいろなことを言われておりましたが、それならばいままでの
説明の中で、
開銀、公庫、農中がそれぞれ
細島甘味コンビナートのいわゆる
工場財団の評価をどうしているのか、掛け目のあとの問題じゃない。
工場財団の評価をどうしているのかと聞いたときに、まちまちです。三行とも一体
工場財団の評価というものがまちまちだということは、どういうことなのか。金庫が評価しても、
開銀がしても、同じでしょう。掛け目をしない
もとの評価というものは、われわれの
判断では一致するし、少なくとも二宮
委員が指摘したように、赤字がある、税金をほとんど納めておらない、申告は少ししかしてない、そういうふうなあやふやな
会社に、国策という美名の
もとに
——国策じゃない、こんなものは。
砂糖工場はいま稼働してない
施設が一ぱいある。
ブドウ糖は余って暴落しておる、こういうふうな中において、国策という名によって、多額なる
融資がされておるということについて、われわれは指摘したわけです。
砂糖工場がいま全部フルで稼働しておるならば、言ってもらいたい、
石原副
総裁。新しい
工場をつくるということは、現実に見るならば、これはいま
機械がフルに動いておるどころじゃなくて、稼働がとまっているのがずいぶんある。これは別問題ですからやめますが……。そういう観点の中において、われわれはにせ証紙の問題を言ってきたわけです。総合的にそれが出ないわけです。したがって私は、やはり以上の事実に基づいて、法務大臣の出席を求めて明確にしたい。そして同時に、これは各党が御同調せられるならば、これ私自体で解決できませんから、党議にはかって、われわれとしては、やはりこの段階で
決算委員会が中途はんぱに終わることのないように、小
委員会をつくられるなり、あるいは、今後とも
決算委員会がこの問題の全貌を明らかにするということを
仲原委員も言っているわけですから、審議が継続されるということになるならば、また、そのかわりに国有
財産の小
委員会というものが必要であるということは皆認めておるから、つくるというならば、われわれの努力によって、あえて検察陣営の御苦労をわずらわすまでもない、われわれがやるだけのことをやります。しかし、多数派がそれができないようにされるということでは、これはいつでも不徹底のままに、中途はんぱのままに、
決算委員会というものがぐずぐずのままに終わっているという形の中で、
国民というものは、一体
国会は何しているか、国政に対する不信感が増大する以外にないと思う。したがって、私は、後刻検察庁に対して告発をしなければならぬと思っておるわけです、これは。私は、先ほど申し上げましたが、
政府がこの事態を解明する、
調査する、
政府と
開銀と公庫と農中とがなれ合いで
調査されるということは、逆に言えば、いますでにもみ消しが始まっているということじゃないですか、
調査するという美名の
もとに。そういうふうにとられざるを得ない、
常識的に。とるわけです、
常識的にいって。そういうふうに
新聞社の方々もみんな言っている。あいまいの中に済まされない。
政府自体は
政府自体で、それは権能でやられてけっこうです。われわれ
決算委員としては、先ほど言ったような問題点について言っても、にせ
領収書は出してくれない、にせ証紙は出してくれない。何といってもこの問題がポイントで、それからの解明ということになるんですが、以上のような点について、私はあらためて法務大臣の出席を求めたい。そうして法務大臣の
見解の中において、われわれの考えを党に反映して、党もこの問題については、やはり確信を持ってやらなければならぬと思うので、自後相当数時間かかるかもしれません。しかし、先ほど
大森委員が言っているように、証拠の隠滅がすでに進んでいる、現実に。焼却されているということの事実はいま明確に指摘されました。私はその事実は知りませんけれ
ども、そういうふうなことまで言われておる現状において、私はやはり、法務大臣の出席を、再三申し上げましたが、強くお
願いしたいと思う。