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岡三郎君 関連。一昨日、昨日からやってまいったのでありますが、この
問題点は、いま大森君が
指摘しているところに集約されると思うのです。結局共和製糖とか、あるいは共和糖化、東洋果糖、日本糖化、共和果糖、共栄糖化、それから宝不動産、南島開発、南栄糖業、関西セブンアップ、とにかく開銀が共和製糖に八億、それから公庫が東洋果糖、日本糖化、これにあわせて共和糖化、これが四億、農中がいまのものに三十三億、それからこれは否定しておりまするが、いろいろなかげんで。昨日から大森君が言っているように、東食という問題との関連の中で、共和製糖に十五億
程度、これが入っておるのです。しかもそのような多額ないわゆる政府の出資の金、あるいは民間企業とはいっても
一般の民間企業とは農林中金は違います。明らかに。そういうふうなところに多額な金が入っておりながら、結局宮崎工場に対して
一体それがどう使われておるのかという
問題点はここにはっきりあるわけです。それは昨日以来、大沢総裁なりあるいは開銀副総裁が言っておるような工場財団というものを設定して、これは担保設定の
一つの方法です。領収書、レシートを持ってくれば、そのレシートの半額なりなんなりで現金が出てきておるわけです。たとえばいま言ったように、三和銀行の八丁堀支店から熊谷組に金が出ている。これは調べればわかるということになるというと、あなたのところにきた領収書によってその半額ないしはそれ相当の金がそれぞれに払われているわけですよ、金が。ところが払われているそのもとになるところの領収書がはたして本ものかどうかということを、一昨日以来
指摘されているわけです。これを本ものでないものを基準にして金を出したということになれば、これはあなた方がめくら判を押したということにもなる。真実それはあなた方は知らぬかもしらん。そこで大森君も私も昨日以来あなた方がその金を出す根拠になっている、国の金を出す根拠になっているそのレシートについて、皆持ってこいとは言わない、それぞれ一枚でけっこうです。一枚ずつでもいいからお出し願いたいということを言っているわけです。これはなぜ出してもらわなければならぬかということはいま私が言ったとおり、これに対して開銀総裁は昨日大体このようなことを言っていると思うのですが、とにかく開銀は写しを持っているとはっきり言っておられた。いいですか。この原本はこれは共和製糖にある、こういう
指摘が大森君からあったわけです。そうすると、そこにあるということを確認しておるわけです。これは大沢総裁のところも確認されなかったら金が出ないですから、いいですか、それがもとになって金が出る。その金がどう使われているのかということでいま問題になっておるわけです。しかもそれは貸した金が実際はその貸した目的に使われなくて、そうして別のところに使われているというところから、それらの金が共和産商というところに流れておる。これは共和製糖を中心とした会社の製品販売をする会社ですよ、共和産商というのは。そこに多額の金、大体三十億
程度の金が流れていると推察されるわけです。そうしてその中において十億ないし十五億が農林開発興業というところに金が流れて、そうしてそれが国有地との交換のための広島なりその他の地域における土地の買い占めにこれが使われているといわれてきているわけです。昨日以来これは大森君のほうから
指摘されているところなんです。そうすると、あなたのいまのダイヤモンドにいたしましても、これは銀座に東洋美術館というのがある。その東洋美術館というところで、この社長の名前もここへ出しませんけれども、東洋美術館のほうの
関係者が菅貞人のほうにいいダイヤがあったら持ってこいと言われて、数億ともいわれておる、これはつかみどころがないけれども、かなりばく大な資金というものが、ダイヤ購入の資金がいま言われているように共和産商から菅個人に流れているということがいわれているわけですよ。これはダイヤだからどこに隠してあるかわからぬけれども、そういうことになると、根本問題としてレシートによって公庫なり開銀の金が出ているということになれば、これは
あとで農林中金にも聞きますけれども、少なくともそういうものを通して確認して金を出している、その金がどういうふうに使われているか、まことに不明朗です。ということになれば、その基本的な問題であるレシートを照合したいというのはあたりまえです。これは何の越権行為でもない。その金を、その領収書を基準にして金を支払っていることは、大沢総裁もきのうから言っているとおりなんです。そうしてそこから生まれてきている工場財団というものから担保を設定してきている。ここにレシートの写しがあります。領収書、これは幾つも持ってこないけれども、これは熊谷組の福岡支店の取締役支店長の勝元元という人が出しているところの領収書である。ところが、これは熊谷組から出している領収書じゃない。これはにせものである。これは先ほどから言われているように、このレシートをつくった印刷所もいまはっきりしております。そうしてここに押してある判こが、あなた方のところの公庫なり開銀に入っているところのレシートと一緒になるのかどうか、これが
一つの大きな解明点になると思う。きのう言ったように、これが偽造であるのかどうか。偽造をもとにして開銀なり公庫なりが金を支払っておったことになるということが
問題点なわけです。これはあんた方にとっても片腹痛いかもわからぬ。そうなればやっぱりポイントのその点について多くのレシートは要らぬ、領収書は要らぬけれども、支払った金の一部分でもいいからこれと照合してまさしく間違いございませんと、この
決算委員会の場においてやってもらわなければ、
委員長これは進行しない。
あとの問題はそれからすべてが生まれてくる。これは
委員長のところにレシートを一応出しますが、これについて、これが
一つの根源ですから、これを拒否すれば、これは
一つの問題がうやむやになってしまいます。ここからすべての金の操作が始まっている。それをあんたのところにあるということをきのう開銀総裁が言っている。したがって全部持ってこいとは言いませんけれども、この一部分でもいいから照合して、この金の出場所というものを証明してもらいたいと思います。私は以上です。むずかしいことはたくさんは言いません、うんと問題がありますからしぼって言いますから。このことが明確にならない限りにおいて、でたらめな不当融資というものは解明されない。しかも判こをつくった場所もわかっている。レシートをつくった場所もわかっている。しかもあんた方のところにある。これがなかったら金を出さないということは大沢総裁も開銀総裁もわかっている。とすれば、それを照合して、そこではっきりさして、問題はそこから時間をおいていいから出発したいというふうに考える。これは農林中金の場合
あとで。