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小平(忠)委員 これはあえて
佐藤内閣の内部の問題でありますけれども、外務省の大勢は
一つの中国、
一つの台湾、これ以外に中国問題の円満な解決はないという意向が強まっておることを
総理は十分に念頭に入れられまして、すでに時間の問題でありますこの問題について、そう逃げ腰ばかりでなく、善処されることをここに切望いたします。
次に、貴重な時間でありますし、今朝来相当長い時間を費やしておりますので、
総理も閣僚もおくたびれでございましょうが、あと重要な事項がありますので、ごしんぼう願いたいと思います。同時に、私も端的にお
伺いいたしますから、簡潔に御
答弁いただきたい。
次に、私は、本
臨時国会の開会の性格から、やはり
総理の所信表明に対して
質問する範囲も拡大すべきでないと考えている。ただ先般通常国会終了直後に起きました
米価問題は、確かに大きな
一つの
政治問題化されたことであります。この点について、私はここで、すでに本
会議、本委員会で論議されたこの終末の
段階で、
米価算定の内容あるいは算定方式、基準等について、所管
大臣たる
農林大臣に十分お
伺いしたいと思いますが、まず
総理に、私は、この
米価問題に対する基本的な姿勢、
考え方をお
伺いしたいのであります。
率直に申し上げて、今回の最終的に閣議
決定を見た百五十キロ当たり一万七千八百七十七円、これは
政治米価であります。前年の一万六千三百七十五円に千五百円アップした一万七千八百七十五円というこの価格を
総理は裁断できめた。計数整理をして一万七千八百七十七円に最終的にきめたのであるけれども、これは完全に
政治米価であります。先ほどの
角屋君の
質問に対しましても、
総理はそのように
答弁された、私はそう思うのです。同時に、当初米審に諮問した一万七千四百八十四円というこの
数字に三百九十円のいわゆる計数整理、調整費、この問題も、あるいは稲作の増産奨励費としての五十億の問題も、これは結局いわゆる
政治配慮——私は率直に申し上げて、この五十億についても、
米価に算定しないのならば、これが
政府と与党の単なる協定、取引であるならば、この国会で、五十億をきめたなどと私は発言すべきでないと思う。五十億をきめたとおっしゃるから、先ほど中澤君から、それは
財政法二十九条の違反ではないかという問題が出てくるのです。国会で五十億を出すと言うのなら、
米価に算定すべきです。
米価に算定することによって、自民党、与党議員の一万八千円というラインに近づくことによってそれが了解できるなら、五十億を本年買い上げ数量四千七百万トンに比較いたしますと、一石当たり百五円という
数字が出るから、ちょうど一万八千円です。それをめんどうなことをしてやりくりするから、結局以上のような苦しい
答弁になると私は思うのですが、結果的には、こういうことを毎年毎年繰り返すことは、
政府としても、また米作農民としても、非常に迷惑な話と思うのです。したがって、私は、この
米価決定について、もっと一歩前向きの前進的な提案をしたいと思います。提案をしながら
政府の所信を承りたいと思うのでありますが、この
米価決定について、
生産農民代表に団体交渉権を与える意思はありませんか。と申しますのは、今日労働者には労働組合法によって団体交渉権が付与されておる。さらに官公労や重要産業に従事する者を除いては罷業権さえも与えられておる。ところが、農民につくることを強制しておって、価格は
政府できめて、
食管法によって米は
政府以外に売り渡しはできないということにしておりながら、何ら自主的にこれを交渉する
立場がないというのは、農民に対する弾圧ではありませんか。したがって、私は
総理に
伺いたいが、この際農民に対して組織的な、いわゆる民主的な方法によって団体交渉権を付与して、
政府と価格について民主的な話し合いをしてきめるという団体交渉権を与えるという意志はありませんか。