○芳賀小
委員 いや、そういうことはわかっておるのですよ。それは、反収五十俵とれる
イモが被害によって三十俵しかとれぬという場合、
イモ掘り
作業というものは、しかし、五十俵に対して三十俵だからそれだけの割合が減るというものではない。十アールの中の
イモの
数量が五十か三十かという差ですから、十アールが七アールに減ったということにはならぬですからね。そういうこまかいことはいいわけですよ。ただ、実態に合わない、
実収反収と全くかけ離れた
調査農家の反収というものは、適応性が薄いで
しょう。反収二百五十キロも違うような、実態とかけ離れたような
調査反収というものを設けて、それで
生産費が低いというようなことは理論的におかしいですよ。しかし、百戸なら百戸の
調査農家の反収ということになればそうできるわけですから、
調査の約束としてそれを全面的に否定するわけではないが、しかし、期待に沿わないで災害等によって減少した場合、やはり
収量の差というものが
生産費に大きく影響すること、これは否定できないで
しょう。ですから、その場合、一応の
判断の材料として、千八百六十キロしか
収穫がない場合にはどうなるかということをいま尋ねておるわけです。それが計算できないとか
答弁できないというのはおかしいじゃないですか。国会で
委員の
質問に正当に答えることができないという場合の
理由はそんなところにはないですよ。パリティ
指数による計算がどうなったとか、
収量によって変化があった場合にはどうなるというようなことを答えることができないなんていうことは、拒否権の
理由にならぬですからね。
その次にお尋ねしたいのは、附録第二の
勘案事項についても
相当の
作業ができておると思うのですよ。この点は、冒頭の
バレイショの
実収高の結果によって、
需給事情にもやはり影響を来たすわけですから、特に需給
関係についてはどういうような
作業が進められておるか。これも毎回の
委員会でわれわれ
委員から
指摘しておるとおり、ことしは
需要の変化というものを計算上当然
要素として取り入れて試算すべきである。この点と、
需要に対する
供給の変化率はどうなったかということは、これは
バレイショのほうは十一日の公表を待って行なっておると思いますが、
カンショのほうは十月三日の公表が行なわれておるわけですから、これは
作業が進んでおると思うのです。ですから、その点は一体どうなっておるか、それから
生産費及び物価
事情ということに
法律もなっておるので、この物価の動向は、今度の
原料基準価格にどういうような反映をすることになるか、プラス的に反映するか、マイナスの
要素で反映をするか、これも大体わかると思うわけなんです。それから再
生産の
確保あるいは
生産の
確保ということが
法律でも明記されておるわけですが、これはある
程度国内自給度の向上ということが政策的に
努力しなければならぬ点ですからして、これは当然
農林大臣が勘案する
要素、いわゆる算式上はrの
事項に入ると思いますが、こういう点についてもやはり内部検討はされておると思うのです。ですから、附録第二算式全体を通じて今日までの
作業の経過——大まかに
基準になる
価格に対してどういうような影響を与えるかということについて、項目をあげて示してもらいたいわけなんです。これが大体
バレイショ基準価格に対する
事項ですね。
その
あとで、さらに
前回の
委員会にも
指摘しました
買い入れ価格をきめる
カンショ、
バレイショでん粉の
価格算定上、運賃の試算をどういうようにされたか、加工経費の各
項目別の試算は一体どうなっておるか、これは当然本日の小
委員会において明らかにしてもらわなければならぬわけです。結論というものは、
価格がきめられた時点でそれが結論になるわけだから、われわれの
質疑の中で明らかにしてもらいたいのは、この
作業の中でこれはどこまでいっているとか、大蔵省と
折衝を開始したとすれば、
農林省案というものをどういうふうに固めて大蔵省といま
折衝しておるか、何か
農林省案というものがなければ、手ぶらで大蔵省の役人と話し合うことはできないわけです。それらの
事項について順を追って、
説明を願いたいと思うのです。