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松田説明員 それでは、まず本
年産の
カンショの
予想収穫量から御
説明を申し上げます。
お
手元に十月三日
公表の九月二十日現在の
予想収穫量に関する
資料がお届けをしてあると思いますので、その
資料に基づきまして御
説明いたします。
第一ページに、
カンショの第一表に、
収穫量を前年と対照いたしましてまとめた
数字が載っております。御
承知のように、
カンショは毎年
作付面積が減ってまいっておるのでございますが、本年も昨年に比べて一万三千ヘクタール減っておりますけれ
ども、多少
減少の
程度はとどまってきた、小さくなってきたということがいえるかと思います。
それから
収量でございますが、
収量はここ数年多少
頭打ちでございまして、
生産性の伸びが
頭打ちになっております。これは昨年に比べまして本年の
収量が約一%増、十アール
当たりで十キロの増、こういう
予想でございまして、
作況指数といたしましては
平均反収の九七%ということでございます。これの
作柄の模様でございますが、二ページへまいりますと、それが大体書いてございます。これの大どころの
産地でございます
関東・
東山でございますが、
関東におきましては日照が御存じのとおり不足いたしまして、そのために
生育が多少阻害された。それから西のほう、特に
四国、
九州でございますが、これは七月中旬以降九月の上旬まで、
降水量の不足のために
干ばつぎみでございまして、そのために多少
生育が阻害されたということでございます。
被害の
原因は、ただいま申し上げましたようなことでございまして、それの
地域別の表が三ページに掲げてございます。ごらん願いますと、
関東・
東山が
作況指数で九四%、それから
四国、
九州、ことに
九州が九六%、一番大きな、全国の約六割
程度の
九州が
干ばつぎみで九六%の
作況指数、こういう
状況でございます。
県別の
数字はその裏側の四ページにあげてございますので、ごらんをいただければけっこうかと思います。
続きまして、春植えの
バレイショの
予想でございますが、これも八月三十日
公表資料をお
手元に差し上げてございます。これはちょっと御注意を申し上げておきますが、
北海道を除きます
都府県は
収量の
決定した
数字でございます。
北海道のみが
収穫期がまだおくれておりますので、
予想収穫量、こういうふうに御理解を願いたいと思います。
これは八月十五日現在の
調査を
公表いたしたものでございますが、正式ではございませんが、本年の
状況にかんがみまして、われわれのほうで特に臨時に九月一日現在で調べております。これは正式の手続を経たものではございませんので、そういう意味でお聞き取りを願いたいと思いますが、九月一日のわれわれの見ておりますところもつけ加えまして御
説明を進めていきたいと思います。大要は二ページの第一表にまとめて掲載をいたしておりますので、それを御
説明いたします。
まず、
作付面積でございますが、
バレイショの
作付面積は、全国的に見ますと、ここ十年ばかり大体一定をいたしておるのでございますが、本年につきまして特に変わったところは、
北海道が著しく
作付面積が
減少いたしております。そこへありますように、
面積にいたしまして一万二千四百ヘクタールの
減少を見せております。それから
作況指数でございますが、これはこの八月十五日では九七%、昨年が十アール
当たり北海道では二千三百八十キロでございましたが、本年は九七%といたしますと二千キロ、これは非常に違っておりますのは、御
承知のように、昨年の二千三百八十キロは
作況指数にしまして二八%、非常な豊作でございまして、
予想外に昨年はとれたということで、本年が九七%といいますと、われわれでやや不良という
程度でありますが、二千キロと非常に差がついております。これが九月一日でわれわれの見るところでは約九二%くらいの
作況ではなかろうかというふうに、これは公式ではございませんけれ
ども、見ております。その八月十五日の
北海道を少し内訳を見ますと、
函館、
札幌、これは
統計調査事務所の管轄で分けておりますが、
函館、
札幌は大体平年並みあるいはやや良というところでございましたが、
北見、
帯広が悪い、こういうことでございます。ところが九月一日になりますと
札幌、
函館は、
札幌が多少悪くなっておりますが、
函館はほとんど変わっておりません。
北見、
帯広管内が非常に悪くなっておるのではないだろうかというふうに見ております。その結果、
北海道全体としては、九月一日現在では約九二%
程度と
考えております。
この
作柄の
状況でございますが、
作柄の
状況につきましては、その二ページの下のほうから書いてございます。御
承知のように、
北海道では雪解けがおくれておりますし、それから萌芽もおくれておる。
生育は
軟弱徒長ぎみであって、
開花期も十日ほどおくれておる。ところが、この八月十五日ごろでございますと、まだ
地上部の
茎葉の枯れ上がりがおそいので、今後
イモの肥大がかなり進むのではなかろうかということを見込みまして、九七%という
作況指数をはじき出したのでございますが、その後の
状況を見ますと、御
承知のように、八月の下旬はわりあいに温度は高かったから、そのために
地上部の
茎葉が枯れて
生育がとまっております。それからなお、
疫病が
北見、
帯広管内では
相当に広がりまして、
被害概況の一番最後のところに「今後さらに
疫病の発生が懸念される。」ということを申しておりますが、この懸念がちょうど残念ながら的中のような
状況でございまして、そのために九二%、こういう
数字が九月一日現在で
考えられております。
なお、詳細は、その
あとに各
県別でございますとか
地域別の
数字がございますから、
資料をごらんいただきたいと思います。
以上でございます。