○森田
委員 政務次官、いまのようなあれでございますから、この点は十分御
検討の上、ぜひ
地元の要請をいれるように
農林省とも関連を持ってお進めを願いたい、こう思うのであります。
そこで、その次の問題は、赤川という東北町にある川の問題です。これはどうも非常に問題の多い川でして、ことしは
予算にさらに調整費を四千万かつけていただきまして手をつけているのです。ところが、これは雪解けの場合には、乙供という駅があるのですが、駅のところまで必ず雪解け水が毎年くる。それから
豪雨というほどでなくとも、長雨があると必ず洪水になる。それはいままでどうして手をつけていなかったかというと、ここは国有林
地帯でありまして、したがって、治山治水のモデルケースみたような場所だったのです。それを、終戦直前からこの国有林を開放しましてそして開拓したわけなんです。したがって、木はほとんど伐採しちゃった。それで水の流域というものが非常に広い。それが沢へ流れ込んで、そうして小さな川へ——昔から川は小さくても間に合ったのだから、自然に小さくなったのでしょう。それで、いまのような新しい条件で開放して、そうして
豪雨があると、流域が非常に広いものですからどうしても集中的に流れてくる。そうすると、乙供という駅のある町はちょうどひょうたんの狭いところと同じようなかっこうになるのだから、どうしても洪水を免れない。これは宿命的なものなんです。何も今度の
集中豪雨でこれはさまったものでなくとも、毎年そういう目にあっている。そこで、これを何とか早く改修してもらいたいということだったのですが、今度は徹底的に参っちゃった。そういうような
関係から、これは、私しろうとでありますから、一体どうすればいいかという案を必ずしも持っているわけじゃないが、これも上のほうにダムをつくってもらえばいいじゃないかという議論が一つあります。それと、ダムをつくった程度では、これはとても小さなダムになって、必ずしも一本の川から流れるのじゃないから困難だ、だから、むしろ町へ入る部分を川を二本に分けてそうして放水の量を多くするようにするよりしかたがないじゃないかという議論と、
地元にも二つの議論があるという実情なんです。ところが、これをいままで漫然としたわけじゃないのだけれども、やはり少しやり方が緩慢であったために、今度はすっかり参っちゃったという川なんです。あまり大きい川じゃないのですが、
災害が非常に大きい、こういうところに問題があるのです。
そこで、私は政務次官にお願いいたしたいことは、これはどうもわれわれしろうとが集まってああだこうだという議論をしてみたところで、なかなか結論は出てくるものじゃない。流域の
調査も必要だろうし、それから
集中豪雨がどの程度までくるかという
調査も必要だろうし、そこから割り出された量というものを、一体あの川の中で狭められたひょうたんの首ではたしてうまく放水できるのかという点に私は大きい問題があると思う。科学的に
検討を要する問題でございます。そこで、これもひとつ御研究をお願い申し上げたい、こういうことですから、どうか早急に専門家を派遣していただいて、全体を御
調査の上御
対策を立てていただきたい。ことしのうちには町のしりまで河川改修ができる。しかし、上のほうが問題なんですよ。上のほうはまだ全然手をつけていませんから、ここをひとつ御研究願いたい、こういうことであります。これは希望であります。
そこで、赤川のしりなんです。これは七戸川という川に合流する川なんです。そのちょうど川のしりのところに甲田沼という沼があるのです。これは
農林省の人は御存じだろうと思うのだけれども、ちょっとあなたにも質問したいのです。これを三百五十町歩干拓してもらったのです。これはわれわれが多年、浅い沼だから干拓したらいいだろうというのが、国のほうで採用されて、これは約七、八年かかってことし
完成しまして、初めて植えつけというものをやってみたわけなんです。ところが、その結果が非常によくて、そして大豊年だというので非常に喜んでおったわけなんです。ところが、いまの
集中豪雨があり、赤川のしりがこわれてその甲田沼というものに流れ込んだものですから、その三百五十町歩がもとの沼と同じになってしまった。ここを将来
農林省でどんな
対策でこういうことが起こらないようにするかというところに私は問題があるんだと思う。と同時に、赤川のしりのとめ方が非常に脆弱であって、それが破れたというところに問題があるわけなんです。これは普通のしりのとめ方では困ると思います。そこで、特にこの点は総合的にひとつお考えくださって、
建設省のほうでは今度の河川改修はどうせしなければならぬのでありますから、その際は特にここは用心して強いものにしてもらわなければいけないという、これが陳情を兼ねたあれです。
それともう一つ、
農林省にあわせてお伺いしたい点はこういうことなんです。その三百五十町歩が一ぱい水があって、それでポンプ所がありましてポンプで揚水していたわけです。ところが、ポンプが埋没してしまったのです。だからポンプの用をなさないのだ。そこで、このままだと、この水が完全に減水するには一月以上かかるだろうという専門家の見解なんです。これだと、せっかく干拓した目的というものが一体はたして達成せられるものだろうかというところに非常に大きい問題がある。そこで、農政局に
地元でお願いし、県でもお願いして、特にポンプを五台持っていって
援助してもらって、善後処置だけはできたようであります。私が特にお尋ねいたしたいことは、こういうことが今後とも起こる可能性がないわけではないだろうという点なんです。そこで、これに対して将来そういうことの起こらないようにするためのポンプの設備の方法——ことし程度の水でポンプが埋没して役に立たない、それを上のほうへつるし上げたなどというようなことまで起こっているようですが、それと同じようなことが起こったのでは——これはまた起こる可能性があるのです。そこで、ポンプをそういう洪水になっても十分機能発揮ができるような形に改造してもらうか、あるいはその他何らかの方法でこういう干拓地がもとの沼になるような危険をどうやって防止するか、これも私専門家じゃありませんからよくわかりませんが、そこらの点を
農林省ではどんなふうに認識していらっしゃるか、その点もあわせてお伺いしたい。