○
伊藤説明員 いま
吉田先生の御
指摘になりました点は、まことに同感でございます。
決算委員会でおやりになりますことが、正しいものを正しいとし、正しくないものを正しくないとして
国民の前に示すのであるということは、私ども先般来よく存じておるのでございます。ただ、正しいものが正しいというふうに、あるいは正しくないものが正しくないというふうに、当
委員会で
国民の前に明らかになるわけでございますが、そういう結果が出ますことによりまして、この
関係者が非常に不利な
立場に立つ——これは経済的、あるいは社会的、いろいろな
観点があると思いますが、不利な
立場に立つ、ということもあり得ることでございます。たとえば、非常に卑近な例を持ち出して恐縮でございますが、ど
ろぼうをしたことのある人が、ど
ろぼうをしたことのある者であるということが明らかになりますことは、これは
真実が明らかになりますことで、何ら忌まわしいことでもなく、むしろいいことだと思いますけれども、そのど
ろぼうを犯した人にとってみますと、そういうことがあばかれるということは、やはり相当深刻な問題になるわけであります。そういう
観点もございまして、当
決算委員会でおやりになりますことが、すべて脅迫になる、そういうことを毛頭申し上げておるわけではございませんので、特定の
立場にある人がそういうことを言われた場合には、やはり畏怖する場合があり得るということを申し上げておるわけでございます。