○
亀田得治君 関連。論点をそらさぬようにしてもらいたい。ただいまの
大貫君の質疑をお聞きしましたが、これは
施政権を放棄した場合の事態を出してやっておるわけなんです。現在の場合はそうじゃない。
施政権のある
状態のもとにおいては
岸総理も、これは
アメリカの
責任、出兵はいたしませんとはっきりこれはしているわけです。それはそこに通ずる
同胞感といいますか、そういうものはそれはだれでも持っているわけです。皆さんも狩っている。われわれも持っているわけなんです。しかしそういうことがいま問題になっているわけじゃない。そういう単なる
同胞感というような
立場からの抽象的な論議がなされておるわけじゃない。昨日の
お話はきわめて具体的、
施政権のある、米側に
施政権のあるそこへこの
自衛隊を持っていくと、こういうことだからこれが安保のときと非常に違うではないか、こう指摘しておる。そこで私は、このことはたとえば昨年の、もう一つ
問題点を関連するから同時に出しておきますが、五月三十一日の
衆議院の
予算委員会において勝間田
委員から
佐藤総理にこの問題についてお尋ねをしております。ここにその
速記録もございますが、そのときにはやはり相当
佐藤総理は前向きの姿勢で
お答えになった。勝間田さんが途中から、それはなかなか問題があるではないかという御指摘等あって若干後退されたようであります。同日、午後になりますか、石橋
委員から非常に重要な問題として、その午前中の勝間田さんと
総理の質疑に触れられまして、だんだん後退されたように、こうずっと
速記録を見て思います。ところが、今度はそれらがもう吹っ飛んでしまって全くはっきりとしたかっこうで出てきておる。だから、これは私は
佐藤総理の一時的な考えではないように思う。ないように思うんです。そうすると、これはきわめて重要なわけでありまして、私は
総理が、昨日の
発言が安保のときの
岸総理の
答弁と少しも違っておらないんだというふうなことをここで一貫して言われるわけですが、これは私は了承できない。こんなことが同一だということであれば、これはもう
一体違うものと同じものとの区別なんかつきませんよ。私はそういう
意味で、そこだけでこれを——その点が少なくともこれははっきりしてきませんと、われわれは
取り消しを求めているんですから、同じものなら何も
取り消しを求める必要はないわけなんです。だから、ちょっと
総理待ってください。そこで、この同じことを何回もやりとりしても困る。だから、私は
委員長に要求する。昨月の
速記録と安保当時のこの点に関する
速記録と比較してはたして違っておるのか、同じなのか、これを私は検討してほしい、検討。そうしなきゃこれは議論が進みませんよ。土台が全然——認識が違っておるんじゃ、これは私は話にならぬと思う。