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千葉千代世君 これは
工業教員
養成所は、三年制でつくりますときに、短大でもないし、
大学でもないから困るという意見がずいぶんあって、最後に、三年卒業して今度は四年に、
大学に行くときにはそのまま上がれるというような方法を講ずるということで一応落ちついたわけですね。この
養護教諭の
養成所の三年制のときも、その点はどうかといったとき、今後
考えるとおっしゃった、というのは、四年制の
養成課程をつくっていくという前提の中で尋ねておるわけです。そういうふうになればその点は考慮するということであったのですが、やると約束なさったわけではないのです。しかし、
現実に
学校につとめていく場合に、
養成所でずっといきますね、片っ方は短大出、それから四年制の
大学出と、こうなってまいりますと、仕事の
内容について、
養護教諭の任務について別に卑下するわけじゃございませんけれ
ども、
学校の中にいきますと、短大でもなし、あれでもないということになってしまうと、かなり精神的にも影響していくのじゃないか。いま短大とおっしゃったのは
国立ではないわけですね、ありますのは東大の看護科ですか、そこは四年制で学士がもらえる、あとは短大の、県に少しあるようでございますけれ
ども、やはりこれは正規の教員
養成機関というような、正規ということばはどうかわかりませんが、一般の教員を
養成する
課程の中の
養護教育コースというような、こういう点からぜひ積極的に
設置の
方向に
努力していただきたいと思うのです。
そこで、ちょっと戻りますけれ
ども、
文部省のこの
調査の中に、
大学卒業の
方々の
年度別の就職
状況、その他ございましたが、この私のお配りいただいた
調査の中に、
養護教諭養成機関、この四十五の機関の中で、四十
年度の大体卒業生と
養護教諭の推定表がそこにございますけれ
ども、それを見ていきますというと、定員に対して
生徒数がやはり足りないですね、
文部省の
国立のほうを見ていきますとやはり足りない、このことの中にかなりあれが、
大学であればなあという、私は
大学であろうが何であろうが本質には変わりはないと思いますけれ
ども、しかし、
現実に世の中がこういう状態になって、
学校に職を置く者として、教員構成のバランス等を
考えていった場合、やはりこの
希望をいれて、
養護教諭の一級なら一級、二級なら二級、あるいは短大、四年制と、こういう
方向でやっていただきたい、そういう点で入所を渋っている方があります。いま申しましたように、四十五の機関で、
大学で定員千二百八十五、
生徒数が千百二十二、パーセントにすると八七・三%、
養護教諭を志望する方は六百十五名でございまして五四・八%になっているのです。そうすると、約半数近くの者がどっかに逃げていってしまうのではないか、こういう点がかなりございます。これは看護婦の
免許状と
関連しているのですが、
養成所問題において、第一回目は、看護婦の国家試験を受けた方が
免状を持って、
高等学校を卒業して三年制の
養成課程を済んだ者に一年
養成を施して、
養護教諭の一級をやるというのを
国立で二回やったのです。それでも
大学と同じに学歴がいっているのですけれ
ども、出ていくと
養成所ということになってしまうと、こういうふうになりますから、まだ保健に対する一般の概念がかなり薄いのです、
方々の国と比べて。そういう場合には行政的な面で
身分を補ってあげるということは大事ではないか、こういう
意味で特にその点
希望しておきます。
もう
一つの質問ですが、
養成所をおつくりになっていただいて、去年、私、質問のときに、
養護教諭の実際の経験を持った者を
指導のメンバーにしてもらいたい、したほうが実績が上がると、こういうことを質問しておいたのですが、その点について今度の
養成所の
設置の中で
予算が減っておりますね、一、一、一になっております。教授一、助教授一となっております。助手は去年は二であったわけですね。実際に入る余地がないようだし、その点どういうように
考えていらっしゃいますか。