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政府委員(
森本修君) それでは、ただいまお手元に配付をいたしました政令規定
見込み事項の要点を御説明いたします。
まず
近代化資金助成法に関連する分でございますが、第一は、ただいま御
指摘がございました環境整備
資金を
貸し付けます相手方なりいわゆる任意
団体の要件でございます。二つございまして、
一つは(一)にございますように、
農業を営む者が主たる構成員となっているということ、それから(二)は代表者なり代表権の範囲その他について、農林
大臣の定める基準に従った規約をつくっていただくというこの二つが要件でございまして、この要件を備えたものに
貸し付けをいたす予定でございます。
それから二番目は、育成
資金の
関係でございますが、育成
資金の
関係は、
融資の条件といたしまして、
償還期限が十五年以内、うち据え置き期間は七年、これは果樹その他の永年性植物についての分でございますが、利率は年六分以内とする
見込みでございます。なお、従来から
貸し付けておりました果樹その他永年性植物の植栽
資金につきましても、据え置き期間が従来三年でありましたものを七年に延長をする予定でございます。それから。といたしまして搾乳牛、繁殖用肉牛及び繁殖豚でございますが、これの育成
資金は
償還期限が五年、それから据え置き期間が二年、利率は年六分以内とする予定でございます。
それから三番目は、環境整備
資金でございますが、環境整備
資金の
融資の対象といたしまして、ここに書いておりますように診療施設、農事放送施設、それから簡易水道の施設ということに一応政令上はする予定でございますが、なお政令に、農林
大臣が定めるものというふうに書きまして、(注)のところにございますように、農林
大臣の指定する施設といたしまして、託児所、それから集会施設、研修施設等を指定する予定にいたしております。
融資の条件といたしましては、
償還期限が二十年以内、据え置き期間が三年以内、それから利率は七分以内とする予定でございます。
それから第四番目に、農林中金の
貸し付けの
関係でございますが、利子補給の契約をいたしますので、その契約の
内容なり手続を一、二として書いてございます。一は、農林中金からそういう契約の申し込み書を農林
大臣に提出をしていただくということが第一点、それから第二は、利子補給金はそれぞれ契約に定めた期間ごとに農林中金からの請求により支払うということでございまして、農林中金との
関係の手続規定を定める予定でございます。
以上が
近代化資金助成法の
関係でございます。
次は、
農業信用基金協会法の一部
改正に関連する事項でございます。
第一は、保険準備
資金及び
融資資金の経理の手続を四つばかり書くという予定でございます。第一は、保険準備
資金と
融資資金とは区分して経理をするということ。第二番目は、
事情によりましてそれぞれの
資金を取りくずす場合がございます。取りくずした後におきまして利益金を生じた場合に、それの組み入れの順序でございまして、順序といたしましては、保険準備
資金にまず組み入れをいたしまして、残余があれば
融資資金のほうに組み入れる。それから損失を埋めるための準備金の取りくずしは保険
事業で生じた損失の補てんに優先的に充当される。それから第四番目に、ここに書いてありますように、損失を埋めるための
資金の取りくずしは保険準備
資金については保険
事業の損失を埋めるため、それから
融資資金については
融資事業の損失を埋めるために行なうということで、それぞれ取りくずしの区分を規定する予定でございます。
それから第二番目の、
農業信用保険協会の議決権の点でございますが、議決権について若干の制約を加えることになっておりますが、そのやり方といたしまして、会員のうち一億円以上を出資した者に対しまして議決権の総数の〇分の一というふうにしておりますけれ
ども、あるいは三分の一
程度に限りまして議決権を与えるというふうな予定でございます。
それから第三は、包括保険と選択保険の区分の基準でございますが、現在のところは約五十万円
程度で区分をしようという予定になっております。
それから第四番目は、保証保険の保険料率でございますが、一日について百万分の八
程度ということで、年率にいたしますと約〇・三%
程度ということになるわけでございます。
第五番目は、
融資保険についての包括保険と選択保険の区分でございますが、一件あたりの金額、これも約五十万円
程度で区分をする。あるいはこの点につきましては若干保証保険とは
事情が違いますので、この区分の金額につきましては差別を設けるのが適当ではなかろうかというふうなことで、目下検討をいたしておる次第でございます。
それから第六は、
融資保険の保険事故の要件である
貸し付け金の
延滞の期間は三カ月を経過したものについて発動をするというふうなことを規定する予定でございます。
それから、
融資保険の保険料率は、先ほど申し上げました保証保険の保険料率と同一にする予定でございます。
概略でございますが、以上でございます。