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野溝勝君 私は簡単に大臣からお聞きしておきたいと思うんですが、ただお聞きするというよりは希望を述べておきたいのですが、先ほど来この
委員会で
地震保険の問題を中心にいろいろ論議がありましたが、そこで、私は特に
地震保険については地元の
関係で非常に関心を持っておるわけです。同僚からこまかい
質問がありましたから、そういう点は省略しますが、特に建設大臣も四月の二十三日に現地に行かれまして、それでまあいろいろ心配していただいてありがとうございました。しかし、その際あなたが記者会見をしまして、たいしたことはないと、この
程度のことはあまり心配するに足らぬというような表現をされたんですね。それはここで新聞を一々読み上げませんが、あなたにも記憶があると思う。記憶がなければ申し上げますが、せっかくあなたが地元を喜ばし、それから
政府を信頼させようと思って、実際視察に行かれましたが、その記者会見が私を失望させるに至ったということは非常に残念だと思っているんです。というのは、こうなんですよ。記者からの
質問に対して、
地震と台風はわれわれにつきものだ、
地震に強い木造のような家が倒れるというような大騒ぎになれば、それはもうおしまいだと。これはどういう意味で言われたか知らぬけれ
ども、まあそんなに心配するな、こういうあなたの気持ちで発言されたと思うんですが、地元は毎日何千回という震動を受けているわけですね。特に震度四あるいは五というようなところになれば、これは大
地震ですよ。そういうときでございますから、あなたは非常に熱心にやられておるんだけれ
ども、こういう発言は、ノイローゼになっているときは注意したほうがいいと思う。これをまずあなたに苦言を呈しておく。
それで、まあそれはそれといたしまして、
地震に対し非常に
政府が
努力しておることもよくわかります。その結果が、やはり
地震保険という制度になったと思うんです。ですけれ
ども、これについて私ちょっとお聞きしたいことは、
保険料率ですね、
保険料率を今度一円上げるわけですね。それはどういうお
考えでしょう。結局、非常に災害をこうむって、いろいろ負担が重なって、地元民は全く経済的にも非常に悩んでおるわけです。特に商売などはできません。あなた行って視察されたとおり、
松代だけではない、あそこの温泉地帯などはほとんど営業ができません。人が来なければ商売にもなりません。ほかの雑貨店にしても何にしても、こういうような状態で手も出ないときに、
地震の
保険制度をつくってもらったのはいいけれ
ども、料率を上げていくという、この気持ちがわからぬのですがね。これはどういう
考え方から料率を上げなきゃならぬのですか。この点につきましてお伺いします。