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近藤信一君 最後に、大臣の御所見をお伺いして、私の
質問を終わりたいと思うのですが、昨日来、
中小企業三法に対しましていろいろと審議をしてまいりました。そこで、今回の三法の
改正におきましては、中には画期的な
改正もございまして、
中小企業、特に零細
企業としては、この法の
改正によって非常に大きな期待を持っておるのではないかというふうにも
考えるわけです。さらに、昨日からの
質問の中で、長官にも私御
質問を申し上げ、長官としての態度もお聞きしてまいったわけでございまするが、
中小企業が一番困るというのは
資金の面でたいへん困る。特に
金融面は、
中小企業三行といわれておりまするところの国民
金融公庫、
中小企業公庫、さらに
商工中金と、こうございまして、これに依存する点も大きいと思うのであります。ところが、通産省とこうした
中小企業三行との連絡というものが従来緊密になされていない、やはり連絡が若干欠けておる点があろうかと思うのです。それがためにせっかく通産省で団地
計画をされて団地の発足に当たった、ところが事業をやっていく上において若干
資金の面で行き詰まりという点も出てくるわけなんであります。こういうときに、やはり
商工中金なり
中小企業公庫に行きましても、まあ最初はいろいろと言うでございましょうけれども、せんじ詰めてまいりますると、やはりそれらの
公庫といたしましても独立した
公庫でございまするから、何もわれわれは
政府に全面的に見てもらっておるわけじゃないんだと、その中の一部分、だけ
政府に依存しておるだけでございまするから、何も
政府の言うことを御無理ごもっともで聞いていく必要はないんだといういうこともしばしばあるわけなんで、やはりこういう面においては、将来この
中小企業三行と通産省とは定期的に連絡会議というふうなものを持って、
金融の面に対していろいろ善処方を話し合っていく、こういうことも私は大切なことでなかろうかというふうにも
考えますし、今度の
改正の中で特に工場貸与
制度、機械貸与
制度、こういうものについては、私は零細
企業としては非常に大きな期待を持っておることは、私もこれを肯定するわけでございます。こういう大きな
改正で、また画期的な
改正だともいわれておりまするから、ただ
改正されて、あなたのほうがこれでまあ
中小企業の諸君の期待にこたえたんだと、こういうことでは私はいけないと思うのです。やはり法
改正して期待を持たれておる法律でございまするから、今後これをどのようにあなたのほうで指導
育成していくか、また相談に乗っていくか、これが私は
中小企業将来の事業の上においても重要なことであろうかと思います。したがいまして、今後法が
改正されたというだけであなたのほうは手をこまねいておるんでなくして、これらの指導
育成については十分に善処方をしていただく、こういうことでなければ、せっかく法を
改正いたしましても、これは何もならぬということに終わるわけでございまするから、それらの点について、大臣から最後に御所見を承っておきまして、私の
質問を終わります。