○大橋和孝君 この問題についてももっといろいろなことを尋ねたいのでありますが、だいぶ時間が迫っておりますのであれでございますが、五月号の婦人公論を読んでみたら、性病の蔓延のことが書いてあったのに、ベトナム、香港、神戸、東京というようなことがあるんじゃないかというようなことが書いてありました。これはもっとも信ずべきことではなかろうと思いますが、私は、この個人の接触による感染源ということで、もっともっといろいろな方面からどうしてこれを防止をしていくかという観点でいろいろ
考えなければならぬと思います。また、一面、この集団発生の場合には、今度の新聞にも、あるいは、また、事件に出ておりますように、簡易水道とか、あるいは井戸を使うとか、こういうことがまた集団発生の
原因をなしている。特に私はこの中で一応
考えてもらいたいと思うことは、いわゆるその規定を犯してそうしたような簡易水道をこしらえたり、井戸でもって水の供給源をつくったということによってこれが起こる、これをやはり防止するためにはもっと監督を厳しくして、少なくとも、そういう法を曲げてそういうものをやったものに対しては、もっと厳しく私は処分をすべきじゃないか、特にそういうことが防疫上決して大きな支障を来たすことがあっては私はならないと思うのであります。これはどこでやってもらうのか、そういう詳しいことは私専門外でわかりませんけれ
ども、少なくとも、行き当たりばったりの
状態で井戸をこしらえたり、あるいは簡易水道をやる、そういうことによって子供たちまで影響するような大きな集団発生を起こさすということになれば、これは私は大きな
社会問題だと思うわけであります。こういうことはもっと手厳しく監督するという意味で、そういうことをやった業者に対しては処分をするとか、絶対そういうことはやらせないとか、あるいは、また、そういうことに対しての許可は厳重にして取り締まるとか何とか、そういう方法があってしかるべきだと思うのであります。そういうような点でいろいろたくさん
お願いや尋ねたいことがありますが、私は、もういままでそういう簡易水道でどれくらい起こったかという実績をひとつ表にして出して
資料としていただきたいと思います。それで、また後刻詳しいこういうことについての質問をさしていただくことにいたします。
続きまして、食肉について私もう
一つ質問させていただきたいわけでありますが、最近はこの食肉の需要が非常にふえてまいりまして、牛肉の
値段は上がりっぱなし、だからしてその中でいろいろな代用の肉が
考えられてくる。最近の話を聞きますと、去年あたりもアルゼンチンあたりから汚染をされた馬肉が入ってきた事件が起きております。続いてオーストラリアからカンガルーの肉が輸入されている。こういうようなことでもって正規の屠殺場を通じて市場に出てくるわけでありましょうが、こういうことについて
厚生省は食肉に対する
指導なり管理はどういうふうにされているか、ことに、また、カンガルーの肉なんかに対してはいろいろサナダムシがおるとか、あるいは、また、いろいろ鉛毒があるとか、いろいろなことが報じられておるわけでありますが、こういうものに対しても、食肉ばかりではなくして、あるいはソーセージであるとか、あるいはハムとかいうものの原料となっていくようであります。これらのことを
考えてみますと、いままでは
国内では、おそらく屠殺場法によっていろいろ
規制をされておるわけでありましょうし、あるいは、また、食品
衛生法によって食品になるときには
規制されている。あるいは、また、死んだけものに対するものはその
法律でもってやられておるというふうな形で、
国内の
法律のもとにこれが
規制されておると思いますが、また、輸入されておる場合のこういうふうな製品に対しましても、あるいは、また、その輸入のところで食品
衛生法の何条かに照らしてこれが検査をし、合格をされなかったら、食肉には使えないというような形もあるでありましょう。あるいは、また、加工にする場合でもこれがいろいろ検査をされていると思うわけでありますけれ
ども、私は、その中でやはり一番問題になるのは、食肉ではなくして、あるいはこれが何か豚のえさだか、あるいは、また、ほかの農林
関係なり、あるいは、また、そういうふうなところから入ってくるもの、そういうことによってそれがこちらへ入ってからその食肉のほうに転換されていって、これが十分な検査をされずに入っているのじゃなかろうか。特にハムとかソーセージのように、いろいろなほかの食肉が使われているということが、盛んにこのごろ
指摘されておるわけでありますが、こういう
一般のことに対しては
厚生省はどういうふうな食肉管理をしておられるか。いわゆる
国内から供給される肉類に対してはどういうふうなことをやられているか、輸入のものに対してはどういうふうなことをやられているか、そういうようなことを分けて、それから、また、直接食肉とされているもの、あるいは、また、加工品にされているもの、あるいは、また、いま申したように、農林
関係でそういうふうにけものの食糧として人れられたものが食肉のほうに転換されていくようなもの、こういうふうなものについてずっと逐次分けて現在の
状況を
説明していただきたいと思います。