○
鈴木強君 私は、この
法律案を
事前に
審議会のほうに出されましたときに
委員でございましたから参加しておりますので、他のことは聞きませんが、ただ
一つ伺いたいのは、最後に、
建設大臣が議長をおつとめになって、米田
委員から提案がありまして、
審議会で一応決定したあとに、多少修正の余地を残してもらいたいというような御発言がありまして、私はそれはいかぬということで、大体そういうふうに確認をされたと思いますが、その後これは、私新聞で見ただけですからよくわかりませんが、与党のほうの内部で、さらに既定五千キロ、二千六百キロでは足りないというような
考え方で、さらに建設キロ数をかなりふやすような動きがございまして、私は、ははあ、こういうことを考えられて御発言があったのかなと、これはかってに解釈したんですが、それはたいへんそうでなければけっこうですが、それでもちろんそういう
考え方があるでしょう。それぞれの、われわれが
審議した当時、三陸沿岸とか、それから日本海の秋田、山形、あの辺の海岸
地帯における多少の路線が設定されない
地域がありましたから
——その他まだあるでしょう。当然そういう意見が出てきてもいいと思うのですが、そういう意見が出てきた場合に、すでに
審議会で決定したものとぶつかるわけです。そこで、一応私はどうなるかということを非常に関心を持っておったのですが、
審議会の答申どおり出ておりますね。そこで、
大臣としては、与党から出てきたそういう意見に対して、どういうふうな見解を求められたことがあるのか。そして求められたとすれば、この
法律は、一応
法律として出しておいて、いずれまたある時期において修正追加するというような、そういう御意見でも
政府側のほうから自民党のほうに話があったのかどうか、こういう点が
一つ聞きたいのです。これは無理ない点もあると思います。たとえばいま中期経済
計画というものが御破算になって、新しい
長期経済
計画というものが策定された、大体経済成長率というものは、中期経済政策でとっておられたパーセンテージとそう変わらないと思いますから、そう変化はないと思いますが、しかし、今後の
見通しですから、経済政策がどういうふうに変わっていくということはおおよそこれはわかっておりましても、必ずしもそれがコンスタントにならぬと思います。そこには流動性と弾力性があると思いますから、そういう
意味で私は御無理のない点もあると自分では考えております。そういう
意味で、もしそうであるとすれば、わがほうにも意見があるのです、野党にも。この
法案の路線以外にいろんな意見があります。そういうものはやはりできるだけ与野党が話をしていくということは、私も党のことですからやらなければならぬと思っておりますが、そして国土総合
開発という立場に立っての大目的でありますから、私は、これはもう国をあげていろんな
問題を整理統合し、さっき言った建設資金の
問題とか、あるいは使用料の
問題とか、根本的に
道路というものはただで通るというのがあたりまえであって、金を出して通るというのは、これは私はおかしなことだと思います。そういった点を現代の日本経済の中でやむを得ずやっていく、これは理解と納得がないとできませんよ。そういう
意味で、
大臣がそういう与党の動きがあったことを知っておりますから、そういう動きをあんたが聞いてどういうふうに見解か何か表明されたかどうかという
——なければないでいいのですが、そういう点をちょっと伺います。