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村山(喜)
分科員 そういうように行政職一のほうに引き上げていくという
考え方ではまずいのじゃないかと私は思うのです。議警職の一等級の人が、行一のほうの課長クラスの給与体系の中に組み入れられなければ救済できないというような給料表自体がおかしいのだ、こう
考えておるのですよ。いまの総長の説明を聞いておりますと、一等、二等をそういうふうに引き上げた、その次は三等を引き上げていくというならば、議警職の給料表自体がもう必要ないという
前提に立たなければ、そういうようなことは言えないはずです。この点については時間がありましたらまた追及いたしますが、それらの点は、もう少しあなたも御研究願って、議警職の職の
内容にふさわしい給与
制度というものを
考えてもらわなければいかぬと思うのです。それと同時に、衆参にわたる差がないように、不平不満が出ないように、この点は大事な点でございますので処理願いたいと思う。
次に、速記職の給料表は、これは長い間の懸案でございまして、
国会独自の問題でございますけれども、これについては、当然全面改定が検討されなければならないと思うのです。この点についてはどういうふうに
考えておられるのか、これだけお答えを願っておきたい。
それから、これは各職種について全部あるわけでございますが、いわゆる昇給間差が、
一定の勤務年数以上過ぎた者は落ちてくるのでございます。頭打ちになるといいますか、そういうような問題をどういうふうに給与体系の上で救済をしていくかという問題は、これはきわめて重要な問題でございますので、それらの点について見解を
お尋ねしておきます。
それから、時間がありません関係で次に入りますが、給与と人事の関係でございます。私たちが職員録を見てまいりますと、日の当たる場所におる職員はいつもいいところをたどっておりまして、日の当たらない、これを地方でいうならば、本庁と出先といいますか、宿舎勤務とかあるいは会館勤務、こういうようなところの職種
内容と、勤務の
状態と、級別定数、これを見てみますと、たとえば委員部の調査課、ここに参りますと、総長も御
承知のように、課長が一人おる、課長補佐が五人おる、それから係長が五人おる、係員が三人おる。そしてそのうち女が二人おる、男の係員は一人、
あとはみんな役付です。ところが会館に行ってごらんなさい、五十人くらいおりますが、その中で課長補佐は一人でしょう。そういうような
状態があるわけです。だから、会館に勤務しておる職員は、本庁との間における格差について非常に大きな不平不満を持っております。そしていつも私たちに訴えるのは、やはり人事の交流という問題を
考えてもらわなければ、こういうところにおると、いつまでもおば捨て山に捨てられたかっこうで一向昇格もしない、そして給与は頭打ちでいつまでたっても見込みがない、こういうことをよく言うのであります。そういうような問題については、具体的な人事の例を私ここに持っておりますが、当然この人事管理の面において、あなた方が
考えていかなければならない問題であると思うのです。この点についてお答えを願いたいのであります。
それからもう
一つは、これはきわめて重要な問題でございますが、宿日直の問題であります。御
承知のように、宿直勤務というものがなされるわけでございますが、宿直の
状態を見てまいりますと、ひどい職場においては、三日に一回くらいの割合のところがあります。たとえば副
議長公邸は、これは三日に一回、それから
電気施設関係、これも専門的な技術が必要でございますので、三日あるいは四日に一回、これは労働基準法が準用される国家公務員につきましても、特別職の公務員であろうが、過重にわたらないようにしなければならないということは当然のことなんです。三日に一回という宿直は、これはきわめて過重であると思うのです。しかもこの勤務
内容が、単に断続的な監視業務だけではないのであります。御
承知のように、国立病院であるとか、あるいは療養所であるとかいうところでは、これを超勤として認めておる。しかし、
国会の職員の場合には、一律に若干のプラスアルファはついておりますけれども、あなた方は宿直、日直として認めておられる。しかし、会館なら会館におる、あるいは宿舎におる職員の場合には、それではかねてやっておる本来の業務と宿直の業務とどこに差があるか、私は差は見つけることは困難だと思う。そして本庁のほうにおります職員との間においては、昇級昇格において格差が出てくる。そして、一方それは超過勤務手当にはならない。宿直料においては同じである。勤務
内容から見たら、これは明らかに本務の延長です。そういうような面のバランスをあなた方が
考えながら人事管理をやっていく、あるいはそれをやらないとするならば、人事異動を大幅にやって、職員の不平不満をなくしていく
措置をとる、そして能力のある者をいろいろな職務の仕事につけさせていく、こういう形態でないと、非常にうまく
国会職員の管理ができないし、その能率を発揮することはできないと思うのであります。それについてはどういう見解をお持ちであるかを承りたいと思います。