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二宮委員 関連して。大臣少しよく認識してもらいたいと思うのですが、短期給付とか長期給付とかいうものに切りかえられまして、教職員は俸給の中から国の負担分と
個人負担分とを積みたてておるわけです。のみならず、長期給付というのは、これは
あとから
公立学校共済の方にもお尋ねしますが、一体どれぐらい入って、どれぐらいの金額があるのか。福祉事業そのほかにどれぐらい回そうという計画を持っておられるのですか。これは長期における収入の面と支出の面と、政府はたくさんお金を集めて、このお金を一体どこに回わすのか。あるいは地方公務員あるいは教育公務員に対して、福祉事業のほうに還元をしてもらいたい。できるだけそういう方向に使ってもらいたい。政府がお金を、無
利子のものを集めて、それで不動産屋を始めるようなかっこうにしてみたり、あるいは予算とは全くうらはらのような決算が出てくるような、倍になるような決算が出てくるような、そういうずさんな予算書をつくらせるようなことでなくして、そういうようなものについて系統立った一つの支出の
方法、これを還元する福祉の事業の
内容、これらのものをやってもらいたいというのが、拠出をしておるところの
組合員一人一人の強い要望であろうと思うのです。これにこたえることが
文教行政の大事な問題であるし、これを委託されておるところの
公立学校共済組合としてもこれは大事な問題として取り扱わなければならぬと思うのです。お金は許可がおりれば自由になるからということで、いま聞いておりますと、まことに不明朗きわまる。したがって、これは
警察も出たのであろうと思いますけれ
ども、そういう不明朗きわまる問題が出てまいりますと、今後の
組合員の一人一人の長期給付に対する拠出の問題等についても一つの暗い影を投げる問題になりゃせぬかと思うのです。そういう
内容を大臣は少し認識をされて、上すべりの
答弁でなくて、そういう切実な願いがある、それを委託されておるところの
理事長、あるいは役職をやっているところの幹部の皆さん、そういう方がその要望に応ずるような十分な計画的な予算をつくり、それを実施していく、こういう確たる精神がなければ、これは長期給付に切りかえたととろの法の改正というものは非常に改悪であったという結果になると私は思う。しかもいまの
監事の御
答弁は私は心外である。借りたこと自体が違法であるということははっきりしておりながら、その百五十万円の
利子を払うということが共済でやっていいかどうかということの
答弁が、もし合議制だから私は
答弁ができないというのなら理解ができるが、そういう
定款に違反をして、
支部長が、逸脱行為をやって、それに
利子を払うということが
公立共済として正しいことか正しくないことかくらいの良識ある判断ができないような
監事がいるとは私は思えない。合議制であって、私が
個人的に
答弁ができませんというのであれば、私はそれも理解いたしますけれ
ども、いま私がお聞きいたしますと、農協から七千万円で買っておって、九千万支払っている、何というぶざまですか。このとうとい皆さん方の積み立てのお金をそういうどのように使われたかわからないような、あたかも参議院選挙のある年になって、予算と決算とが倍になるような突然の支出をしなければならぬ、そういう緊急事態がどこにあったのか。そういうことを疑われてもやむを得ないような
答弁じゃないですか、あなた方の
答弁は。私は教員の一人一人の身分になると、そういうことまでも疑って
考えたいような
答弁になる、いままで聞いていると。皆さん方を信用していないわけではないが、少なくともいままでの
答弁を聞いていると、非常に疑惑を持たれるような
答弁です。
理事の
代表が違法であると言った。違法であるべきものに
利子を払うことがなぜいいか悪いかの判断がつかないのですか。そのような無定見な
答弁をこの国会の大事な場所に来てやられるということについては、文教
委員会を侮辱している。できなければできないでもう一ぺん帰って来い。そういう
答弁ははなはだもってけしからぬ。したがって、いま私申し上げますように、皆さんがそういうふうに拠出しているところのとうとい蓄積、直ちに支出しなければならぬ予定の金額があるわけです。だから、それを
組合員の皆さん方に福祉事業として還元してやっていく、こういう方向に明朗な支出をやって、明朗な決算をやって、明朗な取り扱いをやるということが皆さん方の
理事長以下、
文部大臣が任命し、その負託にこたえるところの大事な仕事であると思うのです。私は
文部大臣からの縦の行政としてそういうことを委託されたからやるのではなくて、もう一つ立場を変えて、そうしたものを拠出しているところの全国の
組合員、こういう人々の気持ちにもなってそのお金の使い方を
考えないと、少しルーズな感じがいたします。
前回にはおりませんでしたので、私の言ったことは、
前回言われたこととダブっているかもしれませんが、その点は御容赦願いたいと思いますが、大臣もそういう
状況を十分認識されて、ただ通り一ぺんの
答弁ではなくて、ここに深いメスを入れなければ今後に問題を残す。これは一カ所ではないかもしれない。そういうりっぱな仕事をやれるところの団体でありながら、その間に疑惑を持たれるということについては私ははなはだ遺憾である。そしていままでの
答弁が食い違い食い違いをしている。そうして見識あるところの一つの見解が出てまいらない。そういうことでは私は皆さん方の信用を失墜すると思うのです。私の言い過ぎた面があるかもしれませんが、その点についてはひとつ御
答弁願いたいのですが、大臣もそういう点を認識されて、両方の立場で、あなたは全国の教育行政の
責任者だから、全国の教職員の立場も
考え、それらが拠出した金をどういう方向に使われるのかというその長期給付の福祉の問題についても十分意を用いられて、先ほどの
高橋委員の
答弁とかねてひとつ御
答弁いただきたいと思います。