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高橋(重)
委員 続けて質問をいたしますが、私は時間の
関係上最後にお願いしたいと思いますが、
先ほど区画整理
組合の話とか、
土地改良
組合の話等が出たのですが、実は十一日の文教
委員会理事会で質問するというようなことが決定してから、私の留守宅へも
土地のお役所の連中が押し寄せてきたり、あるいは一昨日もわざわざ現地から農民の地主代表の方あるいは区画整理
組合の
土地改良
理事の方が私のほうへ陳情に見えた。どういう陳情かと一口に言うと、教員岐阜
宿泊所を早く建ててもらいたい、われわれはだまされたのだ、もっと早く建てるはずだったのだ、そういうことで
土地を売りました。ここに陳情文にひとしいような覚え書きを書いてみえましたので読んでみますと、「昭和三十八年八月岐阜県
教育委員会より岐山荘建設
計画の申入れを受け其の
趣旨につき検討の結果、地元が協力することになり
土地改良区の
関係理事が中心となり地主に協力者を募りました処意外に多数の売却希望者がありましたが、制限して先着の申入れを以て打切りて取纏めて岐山荘に売却しました」希望者が非常に殺到したというのです。「若し一余剰地が出来た場合は
関係の公共的施設に利用することと致すことに了解が出来て居ります」いわゆる岐山荘の
関係公共施設に利用するということに了解ができておる。「従って
土地の売買については協力希望者のみにて全部のものが充分諒解の元に
土地の受渡が行はれて居ります故に
土地改良区に於ても其のやうに処理することになって居ります。昭和四十一年二月十一日岐阜市下奈良岐阜市市橋鏡島
土地改良区
理事江崎庸一、同小川市郎、鷲崎義、
土地提供者赤石孝男、広瀬あさえ、鷲崎勇、江崎勝美、鷲崎為吉、鷲見利平、江崎卓」こういう陳情文にひとしいものが出てきておるわけであります。これを見ましてもはっきりしておるように、三十八年八月から進められたのですが、この現地を私が簡単に申しますと、岐阜県はたんぼの中にいろいろな駅ができたり、いろいろなものができて有名になっておるのですが、この
宿泊所のできるところに岐阜県庁が三十数億をかけまして日本でも何番目のホテル・ニューオータニあるいは名鉄バスターミナル、その次が岐阜県庁だというくらいりっぱなものが、この二月十一日に竣工式をやっておるわけであります。したがってたんぼの中に県庁ができましたので、やがて県庁付近の
土地は高くなっていくだろうということは、当時から予想ができておったわけであります。その当時、多数の人がわっさわっさと押しかけてきた。というのは、普通ならば売りたがらないわけです。当時からいうと、非常に高く値踏みがされたということです。私も県会でやっておって知っておるわけですが、県庁の敷地を三千円ばかりで買ってるわけでありますが、同じ県庁の付近でありますが、七千円かで買われた。役所はそのとき喜んでおったでしょう。そういう
土地柄でありまして、これがまた奇怪なことが
一つ生まれてきたのであります。この
土地をあっせんしたのが、
先ほど言いましたように当時の
教育委員会の
委員長である水野杏一氏でありますが、水野杏一氏は百姓を集めまして、ここにも書いてあるように、
教育委員会の
教職員の
宿泊所にするんだ、公共の用に供するんだ、教育のために売ってくれぬか、こう言って
土地を買ったわけでありますが、よく調べてみると、水野杏一
個人の仮登記にされておる
土地が五百二十坪ほどあらわれてきたわけであります。私が
共済組合本部を通じたり岐阜
支部を通じていろいろ調べておることが知れ渡ってきまして、水野氏もあぶつく、あるいは
土地の人も、
先ほど触れましたように、
共済組合本部に買われた方々は三千円ずつもらって、それで何らかの領収書をつくられたのですが、水野氏に買われた三人の者は、おれ
たちは同じ公民館に集まって売ったのに、おれのところには三千円年末に来ぬ。百姓はそういう点になるとみみっちいわけでありますが、来ぬのでなお調べてみると、水野杏一氏
個人に仮登記されてしまった。しかも驚くことには、
共済組合本部に
伊藤一郎氏が昭和三十八年の十二月十六日に仮登記しておると同じ日に、水野氏も
個人に仮登記しておる。そして仮登記したその
土地を銀行へ持っていきまして、これを担保に入れ、根抵当権を設定いたしまして五百二十坪で四百五十万という金を借り入れてきたわけです。それが昨年の十二月にわかってきたわけです。しかも驚くことには、この四百五十万を借り出すに、
教育長の
伊藤一郎君が
個人名で保証しておる。
教育委員会の総務課長が
個人名で保証しておる。しかもそれに、お百姓の三人の人を担保提供者として連帯保証人にさせておる。そうしてその実物を見てみますと、筆跡は、総務課長の塩谷君が書いたという筆跡です。百姓にはめくら判を押させておる。みんな自分で書いておるわけです。あなた方
監査に行ったらいい。芥川君にわかっておるはずだと思う。同じ字で書かれておる。そして水野杏一が金を借りられておる。しかも
先ほど言いましたように
土地の値上がりがどんどんしておりますから、いま四万ないし五万するわけです。五百二十坪といいますと、不当利得を得ようとした金が約二千万ということになってくるわけです。
そこで刑事課長さんにお尋ねするのですが、公共の用に資するといってだまして買った、こういうことは一体罪になるのか、ならぬのか、まずお伺いいたします。