○
坂田国務大臣 稻村委員の御説でございますが、実際私も昨年就任いたしましてから、
構造改善の問題について、非常によくいっている
実例も相当ある、しかし、中にはそうでない
実例も耳にするし、私も見ておる。そういう
関係から、現在の
農業構造改善の実績はどうなっておるかという
調査をひとつやってもらいたいというので、昨年の暮れころに全体的な大体の
調査をいたしたわけでございます。その結果も取りまとめております。それによりますと、やはり大多数としては、その結果は大体よろしいという
調査の結果に相なっておりますが、中には、やはりいまお話しのような面に向かってこれはかなり
考えなければならぬというものも若干あるように、その
調査の結果見ております。そこで問題は、第一にはやはり
農村の
実情に即応していかなければならぬという問題が
——これは当初からその
予定でございますけれども、やっておる最中にはそうでない
方向に進む場合があります。そういうようなことで、たとえば
農道もあまり十分ないというところへ大きな
機械が入ってきたということになりますと、
機械は入ってきたけれどもなかなか使いにくいという
実例もあったりして、その間の
順序においていろいろ間違っておる点もないとも限らないということもございまして、
実情から言うと、そういう点で、私は
現地を知りませんから何でございますが、いま
稻村委員のおっしゃったような点について悩みを持っておる
地帯もあるように私も存じております。その
調査の結果によりましても、若干そういうのがございます。したがいまして、そういう点につきましては、よく
実情に即応して、そして
施設をやる場合においても、
順序を間違えずに進めていくようにするという、これはもともとの
方向でございますが、なおさらに一そうそういう面に向かって進めてまいるということで進んでおるわけでございます。
なお、大きな
コンバインとか、あるいは
ライスセンターの問題でございますが、これも能率をあげる点において、これは非常にいいものであると思うのでございますが、その
地帯に実は合うか合わぬか、また
経営とよく密着していけるかどうかという問題をよく
検討を加えるべきときである。こういうふうに、ところによっては多くそういうところがございますから、その点はなお十分これはやはり注意をして、そして使い方についても、またそれが能率的に使えるか、経済的に使えるかという点について、
十分検討を加えていかなければならぬものが多かろうと思います。大体大きな
機械は、一人で持つなり、あるいは小さな、少数の人で持つというのでなしに、大きなものほど大きな団体で大きく持っていくという
方向に、これはもちろんいかなければならぬと思うのでございます。大体この大きなようなものにつきましては、やはり
補助金と金利の問題で、
補助金はやはり半額
補助をするとか、あるいはその他県でも助成をするとか、その残りの分について資金の貸し付けをするとかいうような
方向で進んでおったものもあると聞いておるのでありますが、これらの点については、なお
十分検討を加えるべきものであろうと思います。