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大出委員 ちょっと聞き捨てにならぬ
ことばが出てまいりましたので、これは感情的に申し上げるのではありませんが、地元が余分の利益を受けるということはよろしくないという話なんですが、それはさっき私も言いましたけれども、とんでもない話なんです。私は、この
法律自体が、ほんとうを言うと、旧来の皆さんのものの考え方がある意味では変わったかと思って——
基地の、人のいないところに飛行場があるわけではないのだから、ある意味では皆さんも親切にそこまで考えたのかなと思ったこともあった。というのは、
基地があるということだけですでにたいへんな損害を自治体はこうむっているという現実なんですね。神奈川県全体、全国一の
基地県ですから、ごらんになればわかると思います。だとすれば、そのようなものの考え方——
基地がある、このことによってこうむる損害、そのことを念頭に置いてものをお考えになるようにこの
法律はなっておるのか、こう思った。ところが、ずっと
質問をしてまいりますと、そうではなくて、わずか発生材の問題をつかまえても、余分な利益を得ることはよろしくない、こういうことになると、とんでもない、何が余分な利益だ、こういうことになるわけです。
そこで、私はひとつ念のために聞きますが、私の住む横浜市で「は」地区という埋め立てを早くからつくろうということで、本牧の埋め立ての一つ先に——これは小幡さん御存じだと思いますけれども、富岡ですが、富岡の弾薬の陸揚げ場等があって、
基地がございます。したがって、せっかく長年計画を立てて進んでまいりました埋め立てが、
基地から横やりが入って、前のほうを埋めるならば、水路をつくって、その弾薬の陸揚げ等の岸壁が使えるようにしてくれという。これによってもめにもめ抜いて今日まできておる。まだきまらない。しかも最終的に話がついて、大蔵省との間で
防衛施設庁が、これは合同
委員会にかけなければならぬのかもしれませんけれども、つまり土地の国有地の交換まで考えて、横浜市としてはたいへんな迷惑をこうむって、機械設備その他によって陸揚げ等の手伝いまでするようなことを考えてようやく話をつけた。ところが、つけたのだけれども、まだ合同
委員会が云々ということできまらない。新聞はいつになるかわからぬと書く。こういうことで、あれができていれば、こんな不況にならぬうちに、とっくの昔に会社は一ぱいになってしまってでき上がっているわけです。横浜市の財政そのものから考えれば、これは
基地があるだけでずいぶんばかげた話です。そういう事例が至るところに起こっているのに、こんなところで何で刻むのかということになると、余分な利益どころの騒ぎじゃないのですよ。たいへん余分な損害をいままでもたらされている。固定資産税その他の面からいっても、横浜市だけで二千二百億損をしているのです。そこらあたりのことを考えれば、皆さんのそういう言い方はなかろうと私は思うのです。だから、
原因者負担その他のやり方もあるので私は申し上げている。ついでにいま申し上げた例についてもお答えいただきたいと思うのですが、こういう
基地があることによって生ずる損害は、どういうことになるのですか。