○安井
委員 ILO八十七
号条約の批准に伴う国内法の処理の問題につきまして、たな上げ部分の
政令が出るという段階を迎えたわけでございますが、私どもそれをずっと以前から関心を持って見ていた
立場からいたしますと、およそ八年越しのこの問題への取り組みが、問題点のたな上げという形で一年間延びたかと思うと、
公務員制度審議会ではきわめて不正常な形で結論を出してしまう、そういうふうな
事態において、全く憤激にたえない次第であります。こういうふうな
事態が起きたものですから、
国会は非常な混乱におちいりまして、ようやく六月二十日の三党幹事長書記長会談で申し合わせを行ない、特に衆議院の正常化が果たされたわけであります。この申し合わせの中では、ILOに関しては予算
委員会等で問題点を明らかにする、こういうふうな明文が置かれ、予算
委員会等ということになっておりますので、きょうのこの
地方行政委員会、午後はまた
参議院でも行なうそうでありますが、そしてまた内閣
委員会とか、それから予算
委員会等におきまして、それらの問題点の解明を
政府に迫るということになるだろうと思うのであります。この間の三党の会談におきましても、このILOの扱いの問題が当然のこととして一番大きな問題点になって、三党の相互了解といたしましては、
委員会の
審議の経過を見て、必要に応じ各党でさらに話し合う、こういうふうなことにもいたしているわけでございますので、この点は実はきょうの質問の一番最初に申し上げておいたほうがよかったかと思うのですが、きょうの
秋山、
細谷両
委員の質問等における問題点は、さらに私どもは別な
立場からもそれを処理しなければいけない、かように考えます。特に管理職の問題については、まだ問題処理がなされていない段階でございますが、それだけに
政府としての慎重な処理をぜひお願いをいたしておきたいと思います。これは慎重にという表現はこの間の
答申の中にもはっきりされておりますが、先ほど来のいろいろな論議の中でも私どもの納得し得るものがきわめて少ないわけでございますので、今後の検討段階においてそういうような方向でぜひお願いをしておかたくてはならないと思います。
いままでずいぶんいろいろな角度からお話がありましたので、私は、もう時間もありませんから、きょうは多く
お尋ねいたしませんが、今後の問題処理の中心になるのは人事
委員会やあるいは公平
委員会だと思うのでありますが、これらの組織とか機能は、今度の法
改正によりまして責任が重大になっているものに比例して完全な姿になっておるかどうか、その点をひとつ伺っておきたいと思います。特に
事務機構等においては、以前は公平
委員会の
事務局長はその
市町村の総務課長が兼任をしているというふうな
事態もございました。ILOのドライヤー報告の中にも、完全な中止性というものについての期待を持ち、日本のそのシステムがそういうふうな方向に行くことに着目している、こういうような表現もあったように記憶いたしておるわけでありますが、使用者側の中心人物が公平
委員会の
事務局長を兼ねている、こういうような形では、問題の処理は決して十分ではないわけでありますが、その点について最近の
事態はどうなっておるか。それからまた今後どういうふうにされるおつもりか、これをひとつ伺います。