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西宮委員 時間がなくなりますから、あまりそういうことばかり議論をしておってもしかたがないのであって、すでに
委員はできてしまった。ただ、これだけの
委員から
自治省としては何を聞こうとしたということになるわけですか。私は今日出された
答申と思い比べて、これから逆算してみると、たとえば
独立採算がいいのか、あるいはそれとも国なり自治体なりが、
一般会計から金をつぎ込む、こういう
方法がいいのか、あるいは
管理者の
権限なり
責任なりは大きくしたほうがいいのか、あるいはこれはできるだけ小さくしたほうがいいのかというような問題、あるいは
料金は原価主義がいいのか、それともコストにこだわらないで、いわば政策的な
決定をしたほうがいいのか、あるいはまた財政再建のためには借金のたな上げだとか公企債とか利子の補給とか、そういうことがあるだろうが、そういう場合には国の監督を厳重にしたほうがいいのか、それとも野放しにしたほうがいいのか、あるいは職員の給与等については
企業の
事業成績等も加味したほうがいいのか、あるいはいわゆる親方日の丸式でほうっておいたほうがいいのかというようなことが聞こうとした要点ではないか。もしそうだとすれば、もう何も
委員を選んで聞かなくても、答えはおのずから明らかだと思うのです。この顔ぶれでは、先ほ
ども申されたような総裁、
社長、副
社長、
理事長、
常務取締役、
教授、
評論家、こういう顔ぶれでは、出る答えは問わずして明らかだと思うのです。ただ、その中で、さっき盛んに
大学の
教授ということを言っておられたが、
教授五人が入っておりますが、私は五人の方がどういう方かよく存じません。しかし、私はそのうちの起草
委員長になりました細野日出男という方ですね、この方の論文を見たのでありますが、この方の議論などを見ると、これはむしろ普通の
事業家以上の
企業意識というか、そういう点に非常に強い考え方を持っておる方のようですね。おそらくここに並んでおる
社長その他と変わらない、あるいはそれ以上に強いそういう主張を持った人ではないか。そういう人を
大学教授の中から選んで、それが
大学教授だから第三者だという、そういう抽象論では私は問題にならないと思うのです。五名の
大学教授は、どういうところに
着目して選んだのですか。