○島上委員 この問題はこれ以上伺ってもしようがないので、この程度にしておきますが、来年の春は統一地方選挙がありますね。それから、これは私の推測ですが、おそらくことしの秋には解散、総選挙があると思われる。それで現に来年の地方選挙を目ざして候補者をきめ、その候補者がいろいろ動きをしておるというところもありますし、解散近しということで、衆議院の選挙運動と見られる動きもあるんですね。私は自治省の選挙局が音頭をとって公明選挙運動、このごろは明るく正しい選挙運動と呼び名を変えているようですが、大いにやっていることに対しては敬意を表しております。しかし、役所が明るく正しい選挙運動をやることも必要ですけれ
ども、政党が姿勢を正すということが非常に大事なことじゃないかと思うのです。候補者を立てて選挙運動するのは政党が主体ですから、なに見つかった者が運が悪いんで、要領よくやればいいんだというような考えを、政党
自体や政党が公認する候補者が持っているようでは効果があがらぬと思うのです。私はいまもこの
質問の問題に関連して申しましたが、第一次審議会の答申には、高級公務員の立候補制限、政治資金の規正ということに対して、かなり私
どもから見れば公正でかつ必要なと思われるような答申をいたしましたが、それは取り上げられませんでした。去年の参議院の選挙ではあるいはこの前の衆議院の選挙では、このことに関する遺憾な事実が起こっておるのです。起こっておるというよりは、だんだんはなはだしくなっている。あなたに聞くのが適当かどうかわかりませんけれ
ども、この点、総理
大臣にほんとうは聞きたいところです。これは必要なら名前まであげてもいいのですけれ
ども、いましばらく遠慮しておきますが、去年の参議院で目に余る悪質
違反をやったのが二人おった。その二人とも自民党です。小林何がしは離党しました。もう一人の人も離党しました。ところが三カ月ぐらいたったら、そっとまた復党しているのですね。本人が有罪にならなかったことは事実ですけれ
ども、運動員が多数有罪になった、全国的な大々的な悪質の選挙運動をやった、これがそっと党に復党している。私は小林章もそのうち、人のうわさは何とかで、忘れられたころ復党させるのではないかとすら懸念しておりますが、こういうような党の姿勢を正さなければ、幾ら自治省が明るく正しい選挙運動といったって、
国民がああそうだといって、打てば響くようには応じてはこないと思うのです。この政党の姿勢を正すということについて、私は解散と来年の地方選挙を頭に描きながら、自民党に大いに考えてもらわなければならぬところがあると思うのですが、政党の姿勢を正すことの必要性について、私の申しましたことに対して次官どういうふうにお考えですか。