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細谷委員 まあ五百三十二億円以上のへっこみはない、若干へっこみは五百三十二億より減るんじゃないか、こういうお
ことばでありますが、私は、逆になるんじゃないか、五百三十二億を上回ったへっこみになるんじゃないか、こういうふうに見ておるわけであります。さらに
お尋ねいたしたい点は、去年よりもいいんだ、
財源賦与はよくやったんだ、こういう両省のお
ことばでありますけれ
ども、私は、これは表面上のつじつまを合わせた、少し
ことばが悪いのでありますけれ
ども、
大蔵省と
自治省は、その表面上の、八〇%だとか、あるいは何%だということで、去年よりいいんだということを言っておるのはごまかしだ。たとえば三十八年はどういう
措置をしたかといいますと、人勧に基づく需要額の増として二百八十五億円を
措置したのです。二百八十五億円が需要額の
増加だと見たのです。
交付団体の収入額の
増加が四十億円だった、こう見たんです。この場合は、
普通交付税段階において調整減額したものが三十四億円あったんだ。この三つを差し引きますと、全体としては実質的に二百七十九億円の
財源措置が行なわれているわけだ。需要の増の二百八十五億円、
交付団体の収入額増として見込まれたのが四十億円、これは三十四億円調整減額分を戻しましたから、二百七十九億円の
財源措置が
現実に行なわれている。三十九
年度はどうかといいますと、三百六十一億円の需要の増が見込まれて、そして、
地方財政は苦しくなっておるにかかわらず、収入の増が六十一億円あるとして、これが差し引かれて、そして三百億円
程度の実質的な
措置が行なわれたことになるわけです。
——失礼しました。収入の
増加が六十一億円でありますから、四百二十二億円の分を含めての
財源があったわけですね。ことしはどうかといいますと、三百億円の
財源措置をしただけなんです。
交付団体の場合を言っているのですよ。二百六十億円の税の減がありますから、昨年、一昨年の
ベースで
考えますと、わずかに差し引き四十億円
程度の
財源措置しかされておらない。三百億円から二百六十億円を引きますと、四十億円。昨年、一昨年のそういうぺースで比較しますと、実質的に四十億円
程度の
財源措置しかされておらぬ、こういう勘定になるのですが、そのとおり理解してよろしいかどうか。
自治省と
大蔵省に
お尋ねします。