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小林委員 あなたなんかまっ先になって
加盟することの反対をやっているじゃないですか。反対をしておいて、
加盟したらどうですかとは何事です。あなたの先ほどの重要事項指定方式、世界の世論がどうの、そういうようなもはやインチキな説明に国民は納得はいたしておりませんよ。今度、来月の六日ですか、ラスクさんがおいでになる。佐藤さんも会う、あなたも会われる。その中に出てくるものはまた中国の国連
加盟問題だ。重要事項指定方式を持っていっても、三分の二方式を持っていっても敗れるんじゃないか、今度はこれをどうして拒否したらいいかという新しい相談をおやりになることが今度の
アメリカとの貿易経済
会議の重点項目になろうと、今朝あたりからどんどんテレビもラジオも報道していますよ。あなたがこんなところへ来てうまいこと言ったところで、スイッチ一つひねってごらんなさい。
アジアにおける中国封じ込め作戦を一体どうやるかという相談をするのだとみんな言っているじゃありませんか。そういう国民をないがしろにした
答弁をしちゃいけません。この
アジア開発銀行はその
意味において、やれ
エカフェでございますの、国連
加盟でございますのという、そういう自分たちの仲間だけでつくり上げて、その仲間の中だけでは技術的に政治的な取引しちゃいかぬ、差別してはいかぬ、そういうようなことばを用いておいて、大きく網を張って、いわゆる
アメリカの
アジアにおける侵略政策、中国封じ込め政策、その中国封じ込め政策がもはや軍事的では
アジアの国民も
アジアの国々も世界の国々も納得しなくなった。だんだん
アメリカから離れていくようになった。そこで、焦燥を感じた
アメリカがあらためて別な手続を考えてきたのが、経済的にいわゆる金持ち根性で十億ドルか二十億ドルの金で人のほっペたをなでながら、自分が経済的にあるいは軍事的に援助してやっている国々を仲間に入れて、そして経済の面と軍事の面と相マッチさせて
アジアの分裂をはかろう、中国の包囲作戦を強めていこう、その何ものでもないじゃありませんか。このわれわれの主張が間違っていますか。
いま藤山経済企画庁長官がお見えになりましたが、長官、時間はいかがでございますか。時間がおありになりますならば半日でも一日でもゆっくりやらせていただきますし、お時間の
都合があるならば、それによって
質問の要旨も変えなければなりません。——一時までですか。
それでは、
外務大臣に私はその
結論から先に申し上げます。あなたは
外務委員会においてわが党の帆足君の
質問に答えていられるが、その中で、
アメリカが、これは
開発銀行に
関係する問題ですから言うんですけれ
ども、
南ベトナムで内政干渉しているじゃないか、あらゆる橋梁やあらゆる建物をぶちこわしているじゃないか、ベトナム戦争だけで百億ドルの金を使って、そして人を殺し、農薬を散布して、山を焼き、家を焼き、ベトコンという名称で善良な
アジアの人民を殺戮しているじゃないか、その百億ドルで失われている
アジアの富と
アジアの貧困は何百億ドルになっているかわからない、何十億ドルになっているかわからない。その焼けたあとをわずかに十億ドルや二十億ドルの金を出して、
アメリカが焼いたその橋を直します、その道路を直します。そんなのはさいの川原ということだ。ほんとうに
アジアの平和を愛するならば、そんな橋や道路をつくる金を十億ドル、二十億ドル出そうとせずに、焼かなければいいじゃないか、農民を殺さなければいいじゃないか、
アジアの財産を失うような暴虐をやめさせればいいじゃないか、それが先決問題じゃないか。なぜそれをやらないのです。百億ドルの金を使ってこの
アジアの平和を乱し、この貧しきベトナム人民を朝となく晩となく殺しているのだ。その金を持ってきて、そして平和のために使ったらいいじゃないか、貧困のために使ったらいいじゃないか。この十億ドルの金は、
アメリカが焼いたその橋を、その道路を修理するために使われるのだ。そのお先棒を
日本がかついでいるのだ。
日本は平和憲法の九条で軍事力を持ちませんと言ったから、それでは経済のほうで戦争の協力をしなさい。それで
アジア開発銀行に入っている。
アメリカのエージェントになっている、代理になってその戦争のあと始末をしているかっこうじゃないか。その中で、せめて
アメリカがベトナムにおいて使っている毒ガス、この毒ガスの使用だけでもやめさせたらどうだ。毒性の農薬を農地や山林に散布して一般人民に甚大な恐怖と飢餓を与えているじゃないか、せめてこういう問題でもやらせないように
アメリカに忠告したらどうかとあなたに言っているのに対して、あなたは何と答えているか。正確を期すために速記録を読みます。「人命にかかわるようなものでなくて、警察が使う催涙ガスの
程度であるということを言っておりますが、実際どういうものであるか、科学的に証明された結果についてまだわれわれは何も聞いておりません。」こう言っておられる。これほど大きな問題が起きているのだから、もう帆足君が
質問したのは五月十三日で、きょうは六月の十日、一カ月もたっているんだから、もう科学的にどれだけ有害であり、毒性を持っているかということを研究されてきたと思います。この点をひとつ御
答弁をしていただきたい。