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滝井委員 財源は、あなたの言われるように、
輸入関税でなくても、あるいは消費税でなくても、一般
財源でもけっこうだ、そのとおりですよ。それを出してくれれば一番いいんだけれ
ども、一般
財源は、御存じのとおり、どこか新しい
財源を持ってこぬ限りは、国債を七千三百億も発行しなければ
財源のつじつまが合わぬという事態になっているわけですから、だから、一般
財源を持ってこいといったって、補正
予算を組む以外には方法はないんで、なかなか困難ということになると、いまの税金の入っている中から切りくずしてくるか、あるいは上積みする以外に方法はないと思うのですが、この点は、先日の
質問でも、
三木さんも明らかに、もう
石炭というものをまる裸で他の
エネルギーと競争させる意思はございません、それから重油とも競争させる意思はないと、これはやはり方針として保護
政策をとらざるを得ないんだということを答弁しました。それから、同時に、出炭量というものはやはり五千万トンから五千五百万トンを維持せざるを得ないということも言ったのです。それから、出た需要というものは電力や鉄鋼に持たせなければならぬ、この三点を明白にしたから、私は、けっこうです、もうその基本的な三点さえ明らかになればこれ以上私は
質問する必要はありません、あとはひとつ調査会の
結論を待ちましょう、おそらく
三木さんは政治力があるんだからその
方向に調査会の
答申を持っていくだろうと期待して終わったわけです。しかし、
財源というものは、これは
大蔵省所管もありますので、少し心配になるので、きょうは
財源のことを尋ねておるわけです。そうしますと、もう五千万トンから五千五百万トンの出炭をやり、そうして出たものは電力や鉄鋼に食わしていくんだ、そこに需要を確保するということになれば、もうその
財源をどこに持っていくかということ以外にないと思うのです。そうすると、そういう基本方針が、少なくとも
大臣が国会で言明したからには、まさか佐藤さんの沖繩問題の答弁みたいにぐらつくことはないと思うのです。
そこで、これは一般
財源からはもう不可能ですから、すでに敷かれている軌道を拡大するかどうか以外に方法はないと思うのです。
政府としては、一体、重油消費税でやるのか、それとも
関税一二%を上げてやるのか、ここらあたりを明らかにせずして、法案だけを上げい上げい言ったって、これは問題にならぬですよ。何も
審議会がすべてを出すんではないので、政党政治ですから、
内閣がやはり基本方針を出して、それでどうだということを
審議会に問うのが私は政党政治だと思うのです。何も
内閣に方針がなくて、自民党に方針がなくて、すべて
審議会にまかせるというなら、国会は要らぬし、政党は要らぬですよ。全部
審議会にまかしたらいい。われわれも
審議会の
委員になりますから。国会があるんだから、政党があるんだから、政党は
政策を持ち、選挙に公約したものを持っているわけだから、佐藤さんが筑豊炭田に来て、多賀谷君がよく言うんだが、これは
日本の政治の恥部だ、一体ここには政治家がいなかったのかと言いましたけれ
ども、それが回り回って総理
大臣になって今度それをあと片づけすることになったのだから、一体、
財源というものは、油の
関税を上げるのか、消費税をやるのか、これがはっきりしないことには、何もかにも
審議会の
結論が出たら
結論が出たらと言っていたら、国会は終わってしまいますよ、五月十八日までしか国会はないのだから。だから、それまでに明らかにしておいてもらわなければ話にならぬのですよ。だから、あなたの言うように、
政府は一般
財源でいきますと、これでもいいです。どっちか答弁してもらわなければ、一般
財源もあります、重油の消費税もあります、
関税もありますということでは、これは困るんですよ。どれかを選択するのが政治家の任務なんですよ。与件はたくさんある。与えられた条件の中から最上の条件を選択して、最大多数の最大幸福を打ち立てていくのが政治なんだから、それが政治家の任務だから、それをどれもやらぬのでは話にならぬですよ。どれを選びますか。どうせ
財源が要るということについては、あなたと私と
意見の一致を見たんだから、その
財源をどれを選ぶか。私は、いままでの軌道から言うと、
政府は
輸入関税をふやすか、それとも
輸入関税の上積みとしての消費税をとるかする以外に方法はないんじゃないかと考えておったら、一般
財源とこうおっしゃるから、だから、どれですか。
政務次官、どれですか。