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金丸(徳)
委員 中央道が途中で
路線変更になりましたために、これはまだ公式には承っておりませんけれ
ども、この
図面によりますと、大月から入るようであります。したがって、富士吉田までの既定の
路線はすでに工事中でありまして、これが中途はんぱな形になって、この
図面の上に載っかっております。全然知らない人がここを見ますと、一体これは何であろうか、盲腸みたいな形になって、首をかしげるところだと思うのであります。そういうような
意味におきましても、この
図面が、私は何か必ずしも完ぺきなものではないように思われてなりません。したがって、そういう誤解を解く
意味におきましても、理想図というものを思い切って載っけておかれるほうが賢明ではなかったか、少なくとも私
どもが
国民の前に説明をして
希望を持たせるという
意味においてはよかったんではないか、いや、いいのではないか、こう思うのであります。そういう
意味におきまして、私はさらに御
検討を願わなければならない
路線が多く出てまいると思います。
そこで私は、もう時間がなくなりましたから結論に入るのでありますが、全体といたしまして、こういうような革命的な案をお立てになるという場合におきましては、
相当の時間もかけ、
現地各方面からの
要望も聞き入れて、いままでの
調査その他をも勘案して、
相当遠い
展望に立っての案であってほしいように思うのであります。ところが、
わが国の
産業経済の現
段階におきましては、まだ私は流動
時代を去っておらぬと思います。必ずしも安定しておらない。何となれば、最も大事な大陸方面との
経済交流、文化の交流、人間の往来というものが平常に戻ってはおりません。それが戻った暁におきましては、
わが国の
産業経済というものは、おそらくいまから予測し得ないような大きな変化が起こるのではないか、またそうありたいと思います。太平洋目当てのものでなくて、
日本海からはるかに大陸を臨んでの
わが国の最も有利なる条件を利用しての
産業経済の伸長でなければならないと思います。そういう
意味におきましては、いまの新産都市の
計画にいたしましても、あるいは
農業政策にいたしましても、まだまだ流動の
時代を去らないと思う。その流動の
時代を去らない中で、これがいい、これで完ぺきだ、大田はそういうつもりはないと言われますけれ
ども、こう出されますと、そういうふうに一応思わざるを得ない。それでは少し固定し過ぎて、将来にあまり備えられないことになりはしないか。もしそういうことであるならば、いっそのことやはり理想図としてきめこまかな、しかも将来のための大所高所からの案を取り入れておかれたほうがこの
計画のためにはよろしいのではないか、かように思うのであります。そういうようなことで一々掘り下げてまいりますれば、いろいろ各地において問題が起ころうと思います。
私は、時間がありませんので終わることにいたしますが、ただ、せんだって
大臣、山梨県のほうに御旅行になられまして、だいぶ
現地における陳情をお受けになったように私は新聞で承りました。実は私も
大臣が来られることを知りまして——
現地のほうでは電柱その他に
大臣の写真入りのビラが一ぱい張ってありまして、
現地の素朴純真なる農児諸君はあたかも地獄で仏を待つような感じて待ち受けておったのであります。ここを先途に懸案を解決していただこうということで、陳情これつとめようということで待っておったのであります。そういうようなことで、おまえもひとつ一緒に行って
大臣に頼んでくれというような
要望を受けましたから、
大臣の御都合を伺いまして、私もここで
大臣に
お尋ねをいたし、
現地の問題について御説明も申し上げながら、
地方民と一緒にお願いをいたしたかったのでありますが、
大臣の御都合でその時間がなかって御遠慮いたしたのであります。しかし、あとで新聞で聞いたことでありますが、町村長が大挙
大臣の出駕にきゅうきゅう如として参上して、
陳情書を山のごとくと新聞は書いてございました。山のごとくかどうか知りませんけれ
ども、確かに
相当量の陳情があったように承るのでありますが、これにつきまして、時間がありませんから総括的でよろしいのでありますが、
大臣はどういうふうに御処理くださいますか、ひとつ承らしていただきますれば、私もまた
現地へ行って報告をいたしまして、
建設大臣がかく好意を持ってやってくださるということを言い聞かせまして、安心させ、
希望を持たせたいと思うのであります。いかがでございましょうか、ごくかいつまんでよろしゅうございますからお聞かせをいただきたい。