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勝澤委員 これは
建設省もそうですけれども、国鉄も同じ立場で一度——せっかく
会計検査院も取り組んでおるし、われわれが国
会議員という立場で現地へ行ってみると、そのこと自体だけで、国民に申しわけないと実は思うわけです。一年も、極端には二年もほったらかしになっておるわけですから……。ですから、そういう点は、
設計して着工するときには、両方の
予算を見合わせながらやっていくということをしなければいけないと思いますから、この具体的な問題につきまして、次の機会に、国鉄と
建設省両方の立場から、これは
説明を聞いても、具体的な事実については
説明はわかるわけですから、やはり心がまえをしっかりしてもらって、そうい
うちぐはぐなことができるのは、仕事をやっていく上からいって失敗ですから、責任を感ずるというものの考え方をしないといけないのじゃないだろうかと思います。そのときにもう一回やることにして、その問題は終わります。
次の問題ですが、これも先ほどの
住宅と
道路の
関係ですが、
山田委員が質問をいたしておりましたけれども、最近新聞の投書でもたくさん出ておるわけでありますが、いま
東京の外郭環状
道路建設についての
審議が進められているが、どうしても割り切れないものがある。それは政府の
住宅政策に呼応して大手の私鉄会社が造成をして、いま
住宅が
建設されつつある土地の一画が
道路になろうとしておる。大手の私鉄会社がどんどん土地造成しておる。土地造成して、そしてそれを一区画五百万円くらいで買って、一年以内にそこへ
住宅を建てようということで、
住宅が建ち始めて、やれやれと思った。ことしの三月になってやっと建てて、住んで、四日目に、あなたの
うちの六畳間はこわされることになった、こういう通知がきた。そして土地の買い入れの中止を私鉄会社に申し入れても、金は戻らない。
道路の政策と
住宅の政策というものがちぐはぐなんですね。この中に入って、
住宅会社が
住宅地でもって土地造成をすれば、一般の普通の善良な市民は、これはいいだろうと思って、みなそこへ土地を買って建てているわけです。建ってしまってから、区画整理だとか、都市
計画だとか、
道路計画、こうなっておるわけです。
私のほうの清水市に有度というところがあるわけでありますけれども、そこなんかも、日本平の山にかけて無
計画にどんどん
うちが建っているわけです。土地ブローカーは、土地を造成してはどんどん土地を売っているわけです。しかも県も市もだれもほったらかしてしまっている。十年、二十年、三十年もつとめて、ようやく退職して、そのなけなしの退職金で家を建てて、住まい始めたら、あなたのところは何坪減らしてくれ、どう減らしてくれ、こうやられているわけです。これは私は、
住宅をやっている
局長や
道路局長のまわりにも、現実にそういう被害者がたくさんおると思うのです。私のまわりにもおりますし、やはりそういう被害者があふれておるわけですから、こういう点はやはり国として何とかしなければ、国民の立場からいえば、
一体これはどこに恨みを持っていけばいいかということになると思う。
最近、私も国有財産の
関係でたくさん投書をもらっているわけです。たとえば農地です。これは自作農創設
特別会計のあの農地ですけれども、その農地にどんどん無断で
うちを建てている。建築許可も何も出ているからだいじょうぶだと思って買ってみた。買ってみると農地だった。いや昔のお寺の土地で、それはお寺に返さなければならぬ。お寺から、買い戻してくれというようなことで、まことにむずかしい話を聞かされて驚いたのですけれども、これは権限がどこにあるかということは別問題として、何とかして——
建設省として、
住宅をやっている、
道路をやっている、その辺で何とかしなければ、いやそんなものは市役所へ行って都市
計画を見てくれればいいのだと言っても、実際には大手の私鉄会社あるいは土地会社が、そういうりっぱなものを建てているのだから、みなだいじょうぶだと思うなと言うことは、私は無理だと思うのです。そういうものについて、やはりこの際少しメスを入れて住民の生活を守ってやる、
住宅建設を守ってやるということを私は考えるべきだと思うのですが、そういう点はいかがでしょうか。